台湾のサイバーセキュリティプロバイダーであるCyCraft Technology(サイクラフトテクノロジー/以下、CyCraft)は、パーム油の生産・流通大手として知られるマレーシアのIOI Groupとの提携を発表した。
この提携により、CyCraftの自律型脅威管理プラットフォームである「XCockpit」が、サイバーヘルスチェックサービスに導入されるという。同提携は、AI主導のサイバーセキュリティ戦略への大きな転換を示し、大規模なプロアクティブな脅威検出とリスク軽減を保証するとしている。
複数の国と業界で事業を展開し、不動産開発にも進出中のIOIグループは、既に地元のMSSPプロバイダーとパートナーシップを維持していたものの、Cycraftの以下のようなCAサービスの利点に目をつけたという。
- 独自の地政学的洞察:台湾を拠点とする企業として、CyCraftは台湾の戦略的/地政学的状況に根ざした情報を提供する。この視点により、IOIグループはハッカーの行動やその業務に関連する脅威について新たな洞察を得られる
- Gen AI 駆動型アクセシビリティ:CyCraftの生成AIアプリケーションは、複雑なサイバーセキュリティデータを簡素化し、IOI Groupがサードパーティのサポートに頼ることなくリスクレポートを独自に解釈できるようにするという。この自律性により、コストが削減され、社内チームと経営陣の両方にとってアクセシビリティが向上する
- 合理化された意思決定:CyCraft のソリューションは、企業全体のリスクを直感的に理解できるようにすることで、コミュニケーションの障壁を最小限に抑え、時間を節約し、より迅速かつ情報に基づいた意思決定を実現するという
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