Workdayは、Workday Platform上でAIアプリケーションやAIエージェントのカスタマイズ・連携を容易にする、新しいAI開発者向けツールセットを発表した。
ツールセットには、以下の内容が含まれる。
Agent Gateway
開発者は、サードパーティのAIエージェントをWorkday Agent System of Record(ASOR)に連携し、シームレスなAIエージェントの登録や、AIエージェント同士のコラボレーションを行うことが可能に。また、パートナー企業は新たに設立されたWorkday Agent Partner Networkに参加することで、自社のエージェントをWorkday Marketplace上で提供することが可能になるという。
これにより、顧客は自社のニーズに最適なエージェントを選択・利用できるようになると同時に、人とデジタルの両方のワークフォースを一元的かつ信頼性の高い方法で管理できるようになるとしている。
AI Widgets
開発者は、AIを搭載したウィジェットをアプリケーションに組み込み、カスタムプロンプトを定義することで、パーソナライズされたAIアシスタントを提供可能に。人事や財務のユースケースにおいて、コンテンツの迅速な作成や改良を実現するという。これらはカスタマーサポートやよくある質問への自動応答、タスクのガイドなどに役立つとのことだ。
AI Gateway APIの拡張
開発者は、新しいWorkday AIサービスをアプリケーションにネイティブに組み込み可能となり、ユーザーは自然言語を利用してレポートに関する質問をしたり、ドキュメントの内容を理解したりできるようになるという。たとえば、開発者はドキュメントインテリジェンス機能を活用して、文書の自動分類や主要な情報の抽出を行えるとしている。
AI Developer Copilotで生産性を向上
また、同社は開発者のコーディングを加速する対話型AIコンパニオンであるDeveloper Copilotの機能を拡張し、Workday Extend全体での活用を可能にした。Developer Copilotは、開発者の生産性を50%以上向上させることが実証されているという。今後は以下のような活用が可能になるとのこと。
- コードやデータクエリの生成:Developer Copilotとのチャットを通じて、コードやデータクエリを生成し、そのまま簡単にアプリケーションに組み込むことが可能に
- 最適なAPIの特定:特定のユースケースに応じた最適なAPIを提案し、すぐに活用できるサンプルも提示
- オーケストレーションの生成とドキュメント化:オーケストレーションを即座に生成し、その動作を要約することで、常に最新のドキュメントを自動作成
加えて、新たなコマンドラインインターフェース(CLI)であるWorkday Developer CLIも発表。これにより、開発者は日々の開発タスクを自動化し、より円滑にチームとのコラボレーションを行えるほか、WorkdayをDevOpsワークフローへスムーズに統合することが可能になるとしている。
提供時期
Agent Gatewayは2025年末までに、早期導入を希望する顧客に対し提供開始予定だという。新しいWorkday AIサービス、AI Widgets、Developer Copilotの新機能(Workday Extend Professionalで利用可能)、およびWorkday Developer CLIは、2025年末までに一般提供を開始する予定とのことだ(英語での提供となり、日本語での提供は未定)。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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