サイバートラストは1日、デバイス認証用の証明書発行管理サービス「サイバートラスト デバイスID」が、iPad Wi-Fi+3Gモデル(以下、iPad)によるOver-the-Air Enrollment & Configuration(以下、OTA)に対応したと発表した。
同製品は、企業向けにRA(登録局)をホスティング提供することで、業務用端末の認証やアクセス制御を可能にするもの。証明書の用途を端末認証に限定した発行管理サービスとすることで、低コスト・短期導入を実現している。
今回の対応によって、管理対象となるiPadの端末識別情報を確認した上での、電子証明書のインストールが可能になる。同じタイミングで、iPadのVPN設定やWi-Fi設定を制御する構成プロファイルの導入されるため、ユーザが個別の設定を行わなくても、VPNや無線LANを経由した社内ネットワークへのアクセスが可能になる。もちろん、接続時には電子証明書による認証が行われるため、あらかじめ許可された端末以外のアクセスが発生することはない。
また、構成プロファイルでは、iPadのパスワードポリシーを設定したり、App StoreやiTunesの利用を禁止することもできる。業務端末としてiPadを利用する際に、基本的なカスタマイズを施してから従業員に配布するといった運用が可能になる。
iPadへの正式対応によって、「企業が許可したiPadのみを社内ネットワークへアクセスさせることができ、iPadからのネットワークアセクスにおけるセキュリティレベルをPCと同じレベルまで引き上げることが可能となった」と同社は述べている。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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