ボストン コンサルティング グループ(以下、BCG)は2026年6月10日、全世界14ヵ国・地域の11,749人を対象に実施した職場でのAI活用実態調査レポート「AI at Work: Strategy Matters More Than Tools」を発表した。調査はBCG Xが実施し、今回で4回目となる。
調査によると、一般従業員によるAIの週数回以上の利用率は、世界平均で74%となり、昨年の51%から大きく増加。地域別ではインド(95%)、中東諸国(93%)が高水準を示す一方、日本は66%と世界平均を下回ったが、米国(62%)よりは高い水準だった。
AIの普及による職務変化も顕著に現れている。全体の72%が自身の職務に求められるスキルが変わったと回答し、47%がAIへの指示や管理業務の比重が増したという。AIを日常的に使う人の67%は仕事の満足度向上を感じているが、41%が思考や判断による認知的負荷の増大を指摘している。
また、AI利用によって全体の42%が週1営業日以上の時間を創出しているが、66%は時間活用の指針が不十分、または全く提示されていないと答え、半数以上は戦略的業務へ転換できていないことが分かった。AIエージェントについても、日常的利用者の30%まで業務フローへ組み込まれている一方、52%が十分に仕組みを理解できておらず、ガバナンス面での課題も浮き彫りとなっている。
BCGは「効率化で生まれた余力の活用やAIガバナンス設計が今後の鍵になる」と指摘した。
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