シスコ(Cisco)は、Supermicroとの提携を通じて「Secure AI Factory with NVIDIA」の拡張を発表した。これにより、Supermicroが高密度・液体冷却および空冷式コンピューティング分野で培った技術が、Ciscoが企業、ネオクラウド、ソブリンクラウド向けに提供するフルスタックAIインフラストラクチャのアーキテクチャに組み込まれるとのことだ。
シスコは、企業、ネオクラウド、ソブリンクラウドの各市場向けに、基幹データセンターからローカル環境、エッジ環境まで対応するフルスタックのアプローチを提供している。今回の新規提携を通じて、同社はSupermicroの液体冷却・空冷システムを提供し、顧客はラックスケールシステムと高密度GPUシステムを利用できるようになるとのことだ。これらのシステムは、シスコのAIインフラポートフォリオの一部として、検証済みの構成で販売されるという。
この拡張により、顧客はAI以外のワークロードと並行して、複雑かつ高密度なAIクラスタを簡単に管理可能になるとのこと。また今後は、シスコの液体冷却式AIネットワーキングシステムとSupermicroの液体冷却式サーバーを組み合わせた、ラックからファブリックまでを網羅する液体冷却ソリューションも導入できるようになるとしている。
これにより、NVIDIA Vera Rubin NVL72やNVIDIA HGX Rubin NVL8などのプラットフォームにおいて、1兆パラメータ規模のトレーニングや高スループットの推論といったユースケースにも対応可能になると述べている。
拡張されたCisco Secure AI Factory with NVIDIAには、ネオクラウドやソブリンクラウドの顧客向けに、NVIDIA Cloud Partner(NCP)に準拠したソリューションを提供。フロントエンドには、Cisco Silicon Oneベースのスイッチ、バックエンドにはシスコのNVIDIA Spectrum-X ベースのスイッチを採用し、これらを Cisco Nexus Oneによって統合することで、フルスタック全体で完全統合されたネットワークアーキテクチャを実現しているとのことだ。
Cisco Secure AI Factory with NVIDIAにおける顧客のメリットは以下のとおりだとしている。
- リスクの軽減:シスコとSupermicroのグローバルサプライチェーンに関する専門知識を活用し、特にGPUやメモリの調達難が生じている状況において、納期に関する課題の軽減を支援。また、Cisco Secure AI Factoryソリューションによって、シリコンからエージェントに至るまでセキュリティと耐障害性が組み込まれ、顧客が所有するインフラが最新のワークロードに対して厳格なテストを経ているという説明責任を果たせるとのこと。業界トップクラスのグローバルサポート体制とパートナーエコシステムにより、顧客の安心した投資を実現
- 価値実現までの時間の短縮:納品後、シスコとパートナーが顧客のインフラを速やかに認定できるよう支援。新たな Cisco Validated Infrastructure Services(CVIS)は、NVIDIA Infrastructure Services(NVIS)の提供内容と連携しており、インフラが設計どおりに構築され、リファレンスアーキテクチャに準拠していることを認定するものだという。シスコは、CVISのさらなる発展に向けたツールとテストソフトウェアを開発するため、専用の大規模AIラボに投資しているとのこと
- 運用の簡素化:NVIDIA AI Enterpriseソフトウェアと、Cisco Cloud Controlを通じて提供されるAgenticOpsにより、使い慣れたツールを引き続き利用できるため、全面刷新ではなく既存システムを拡張する感覚でAIを導入可能。顧客は、ジョブの稼働状況をコンピューティング、NIC、光モジュール、ネットワークのパフォーマンス指標と関連付けられるようになり、真のエンドツーエンドオブザーバビリティを実現できる
提供状況
2026年10月より、Secure AI Factory with NVIDIAの一環としてSupermicroのコンピューティングソリューションを提供開始するという。
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