オラクルは、プログラミング言語および開発プラットフォームの最新版「Java 27」(Oracle JDK 27)の提供を開始したと発表した。パフォーマンス、安定性、セキュリティ、生産性に関する改善と、9件のJDK Enhancement Proposal(JEP)を含む。

セキュリティ面では、「JEP 527:TLS 1.3用耐量子暗号ハイブリッド・キー交換」により、データを収集して将来復号する「今は収集、後で復号化」のリスクに対する保護を強化。このほか、暗号化オブジェクトのPEMエンコーディング(第3プレビュー、JEP 538)や、機密情報の露出を抑える「JFRインプロセス・データ・リダクション」(JEP 536)を提供するという。
開発生産性・性能面では、Vector API(第12インキュベーター)、構造化された並行性(第7プレビュー)、パターン・instanceof・switchのプリミティブ型(第5プレビュー)、遅延定数(第3プレビュー)を含むとしている。またJVMのメモリー・オーバーヘッドを減らす「コンパクトなオブジェクト・ヘッダー」をデフォルトで有効化(JEP 534)し、すべての環境でG1をデフォルトのガベージ・コレクタとする(JEP 523)。
エコシステムも同時に更新した。マイクロサービス向けの「Helidon 27」は仮想スレッド基盤やScoped Values採用、宣言型API、Helidon Messaging、Helidon Data JDBCを備え、バージョン番号とリリース・ケイデンスをOpenJDKと同期するという。クライアント向けの「JavaFX 27」はmacOSのMetalレンダリング・パイプラインやテキスト編集コントロール、アクセシビリティを強化。FIPS 140-3検証済みOpenSSL暗号モジュールを利用できる「Oracle Jipher 20」がOracle Java Verified Portfolio(JVP)に加わったとしている。
同社は、JDK 28 Early AccessでProject Valhallaの最初の主要なリリース・フェーズを公開しており、値クラスとオブジェクトからデータ表現の高密度化・効率化を進めるという。
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