米Amazon.comの子会社であるAmazon Web Services(AWS)は2日、クラウド向けデータセンター「東京リージョン」を日本で初めて開設したことを明らかにした。
東京リージョンは、同社が全世界で展開するクラウド・コンピューティング・プラットフォームの5つ目の拠点となる。これにより、日本のネットワークから直接、AWSのインフラストラクチャを利用することが可能となる。
東京リージョンを利用することで、コンプライアンスやデータの国内保存など規制上の要件を満たす必要があった企業にとっても、その認証をより得やすくなる。また、海外経由による遅延(レイテンシ)を縮めてユーザーの利便性向上を高めていくとしている。
AWSの上級副社長であるアンディ・ジャシー氏は「東京リージョンからサービスの提供を開始することで、日本のエンドユーザーの皆さまにとっても、ほとんどのインスタンスにおけるネットワーク遅延が数ミリ秒単位に収まるため、今後さらに利用が進むと期待しております」とコメントを寄せている。
また、東京リージョンの開設に伴い日本語によるテクニカルサポートも開始する。全ユーザーに無料で提供する基本サポートや専門技術者が24時間365日体制で対応する有料での電話サポートなど4種類のメニューを提供していく。