「WebSAM Invariant Analyzer」は、平常時に学習・モデル化したシステムの性能情報間に存在する不変関係の崩れから、サイレント障害(エラーメッセージとして現れない性能劣化)の検知・原因特定を行う製品だという。
この製品は、データセンターの運用を自動化する「WebSAM vDC Automation」との連携によって、大規模クラウドでのリアルタイムな性能分析が可能になるという。また、分析できるシステムの性能情報を従来比約30倍以上に拡大するとともに、大量データ分析時のボリュームディスカウント価格を設定し、大規模環境への導入コストを従来比で80%低減するとしている。
発表によると、新製品の特徴は次の通り。
・分析できるシステムの性能情報を拡大
分析可能なシステムの性能情報(CPU使用率、メモリ・ディスク使用量など)を従来の3万件から100万件に拡大。
・障害原因ランキングの精度向上
サイレント障害発生の要因を影響度の高い順にランキングする機能における、自動抽出するアルゴリズムを改善し精度を向上。
・大規模クラウド環境への初期導入コストを低減
大量のシステム性能情報を分析する際に追加の導入コストを低減する、ボリ
ュームディスカウント価格を設定。
同時に、データセンターの運用を自動化する機能を統合したスイート製品「WebSAM vDC Automation」において、「WebSAM Invariant Analyzer Ver1.4」のシステム性能分析機能を有したオプション製品も発売するという。これにより、サイレント障害の原因を発見する時間を高速化して運用コストを削減するとしている。
さらに、「WebSAM vDC Automation」を介して、IaaSのサービス管理を行う「WebSAM Cloud Manager」のポータル画面にサイレント障害発生のアラート表示することも可能になるという。
■製品の詳細
http://www.nec.co.jp/WebSAM/Invariant_Analyzer/version.html#ver1_4