「Teradata 14」の中核となる「Teradata Database 14」では、従来の行単位のデータ格納に加えて、新たにデータを列(カラム)単位で格納するTeradata Columnar機能や、コールド・データと呼ばれるアクセス頻度の低いデータを自動的に判断して圧縮する機能、そしてCPUやI/Oリソース割り当てを最適化する分析ワークロード管理機能の強化など、大量データを効率よく処理する新機能を搭載したという。金融、流通、製造、通信など大量データを活用した情報分析ニーズの高い業種を中心に販売を進めるとしている。
Teradata Columnarは、従来の行指向のテーブルに、列指向によるデータ格納を統合したデータベース機能。1つのテーブルで両方をハイブリッドで利用できるため、アプリケーションに応じた柔軟な物理設計が可能になるという。データを列単位にパーティション化することで、検索に不要な列がアクセスから排除され、パフォーマンスが大幅に向上するとしている。
また、同一列上のデータは同じデータ型を持つため、効率的な圧縮が可能。Teradata Columnarは、列単位のパーティションに含まれているデータに対し、その内容に応じて複数の圧縮アルゴリズムの中から最適なメカニズムを自動的に適用し、ストレージ量を削減するという。
コールドデータの自動圧縮は、アクセス頻度の低いコールドデータを自動的に判別して圧縮し、占有するストレージの領域を節減する機能。圧縮率が高いブロックレベル圧縮を利用し、最大20倍の圧縮効果が得られるという。頻繁にアクセスされるデータは、従来の非圧縮の形式で格納することで、圧縮解除処理の繰り返しが回避されるため、パフォーマンスが最大化するという。圧縮する対象データの選定やアクセス状況の監視はすべて自動化されており、データベース管理者が手間をかけることなくストレージの有効利用が可能になるという。
ワークロード管理機能の強化では、システム・リソースを仮想的に分割する仮想パーティション機能の実装とリソース使用の優先順位付けを強化したという。仮想パーティション機能では、CPUやI/Oなどのシステム・リソースを部門や国などのグループ単位で仮想的に分割できるため、課金体系や利用状況に応じた適切なリソースの運用管理が可能になるという。また、リソース配分機能の強化により、優先順位の高いワークロードがより確実に実行されるとしている。
■ニュースリリース
http://www.teradata-j.com/press/2011/20111214.html