「GDMS」は、ファイルサーバーに保存されているが、何カ月もアクセスされていないファイルや内容が重複しているファイル、ファイル名が類似しているバージョン違いのファイルなどを可視化し、不要なファイルを削除、または任意の領域へ移動するなどの整理が行えるファイルサーバー肥大化対策システムだという。ファイルの整理を定期的に自動実行することで、効率的なファイルサーバーの運用と情報の品質向上が可能になるという。また、ファイルのアクセス権設定をチェックし、機密情報や重要文書の適正な管理を支援するとしている。
ファイルサーバーの階層化とは、運用コストの異なるファイルサーバー間で情報の利用頻度に応じて保存先の使い分けを行うこと。今回、「GDMS 2.1」だけでより簡単にファイルサーバーの階層化が自動実行できるよう機能強化が図られているという。
「GDMS 2.1」は、設定した条件に基づいて利用頻度が低いと判断したファイルを、メインの共有領域から運用コストのより低い2次保管領域に定期的に「退避」し、さらに一定期間利用されなかった場合に自動で「廃棄」する機能を持つという。退避する際には、ユーザーの利便性を損なわないよう共有領域に退避先へのショートカットを作成する。なお、退避したファイルが更新された場合は、バックアップ頻度の高い共有領域に自動的に「復元」する設定も可能だという。
共有領域から2次保管領域へと段階的にファイルの整理を行うことで、ファイルがすぐに削除されてしまうという心理的な負担を軽減しながら、業務上必要な情報を共有領域に集約できるという。ファイルサーバーのスリム化とトータル運用コストの削減を実現でき、長期安定的にファイルサーバーの管理・整理の運用をサポートするとしている。
また、ディスクストレージの最適化が適切に行えているかをより分かりやすく確認できるように、管理画面を一新。共有領域や2次保管領域の使用量に加えて、「退避」「復元」「削減」したファイル量などの運用状況をひと目で把握することができるという。
「GDMS 2.1」が対象とするファイルシステムはNTFSでFATは対象外。動作環境は次の通り。
・GDMSサーバー
OS:Windows Server 2008 R2 SP1 Standard/Enterprise/Datacenter、Windows Server 2008 R2 Standard/Enterprise/Datacenter、Windows Server 2008(32bit/64bit) Standard/Enterprise/Datacenter(Foundation/Web/ Itanium/HPCエディションは動作保証外。Server Core インストールオプションは動作対象外)、Windows Server 2003 R2 SP2(32bit/64bit) Standard/Enterprise/Datacenter
CPU:Xeon5000シリーズ相当以上を推奨
メモリ:8GB以上、4GB以上(32bit OSの場合)
ブラウザ:Internet Explorer(8以上を推奨)、Firefox
ハードディスク容量:ソフトウェア容量として20GB(分析情報分の容量が別途必要)
仮想化環境:VMware ESXi 3.5/4.1、VMware vSphere 3.5/ 4.1、Windows Server 2008 Hyper-V/ 2.0