「スマート・ビジネス・イノベーション・ラボ」は、これまで研究所や顧客と取り組んできたデータ分析サービスに関する開発成果を本格的に事業展開するために、ビッグデータの利活用に関する専門家である「データ・アナリティクス・マイスター」を結集した専任組織だという。この組織により、データ分析サービスの開発から事業展開までの戦略を統括するとしている。
また、「スマート・ビジネス・イノベーション・ラボ」の設立に先立ち、日立グループ内のビッグデータの利活用に関する基盤技術群を「Field to Future Technology」として新たに体系化したという。「Field to Future Technology」は、「現場の真実から未来の業務に不可欠な情報を生成する技術」を意味し、ストリームデータ処理技術や分散データ管理技術、並列データ処理技術、時系列圧縮格納技術など、日立グループが有する、ビッグデータの利活用における課題を解決する技術を、データの「可視化」「仮想化」「並列化」「抽象化」の4分野に区分し、ビッグデータの処理基盤として整備したものだとしている。
日立は、今後、「スマート・ビジネス・イノベーション・ラボ」を中心に、データ分析に関する研究者、BIや大量データ処理などのシステムの構築・運営に携わるコンサルタントおよびSEなど、日立グループ全体で200人超の体制を整備するという。これまで研究所と取り組んできた開発成果や、新たにビッグデータの処理基盤として整備した「Field to Future Technology」を活用し、業界の状況に精通したドメイン・エキスパートである日立グループ内の事業部門、顧客・パートナーとの連携を強化して、幅広い分野でデータ分析サービスを展開していくとしている。
■ニュースリリース
http://www.hitachi.co.jp/New/cnews/month/2012/03/0328d.html