このソフトウェアにより、SAPアプリケーションの開発・検証や保守時におけるSAPアプリケーションの移行作業において、いままで必要であった個別のストレージ側でのデータ移行作業が不要となり、システムの開発・検証や保守の負担が軽減されるという。
日立は2011年4月に、SAPと「SAPグローバルテクノロジーパートナー」契約を締結し、日立のサーバ、ならびにストレージなどのプラットフォームをSAP社の製品と組み合わせたシステムの検証・構築を共同で行い、処理性能や運用管理の向上を実現するSAPソリューションの開発を推進してきたという。
今回は、こうした取り組みの一環として、複数のSAPアプリケーションを統合管理する「SAP NetWeaver Landscape Virtualization Management」と日立ストレージのレプリケーション機能を連携するストレージソフトウェア「Hitachi Storage Adapter for SAP NetWeaver Landscape Virtualization Management」を開発したとしている。
このストレージソフトウェアを利用し、日立のストレージ装置の持つレプリケーション機能を「SAP NetWeaver Landscape Virtualization Management」と連携させることで、SAPアプリケーションとSAPアプリケーションが利用するストレージボリュームの複製処理を連動でき、従来必要であったストレージ側でのデータ複製や割り当て作業が不要になるという。それにより、SAPソリューションの開発・検証や保守時における、SAPアプリケーションの移行にかかる作業量を削減し、SAPソフトウェア管理者の運用負担を軽減することが可能だという。
■日立ストレージソリューションのWebページ
http://www.hitachi.co.jp/products/it/storage-solutions/index.html