東京スター銀行では、既存CRMシステムを刷新し、新たにMCIFシステムを構築し、顧客情報を活用した商品開発およびマーケティング活動の強化を図ることにしたという。新システム導入にあたっては、テラデータの都市銀行と地方銀行での導入実績などが評価され、Teradataデータベースが導入されたという。
新しいMCIFシステムは、「Teradata Data Warehouse Appliance 2690」2ノードとテラデータの汎用検索ツール「AccessNavigator Web版」によって構築され、主に本部および31ある店舗で、個人顧客向けのマーケティングや営業を行うリテール部門での利用を予定しているという。
東京スター銀行の新MCIFシステムでは、テラデータ独自の金融機関向け論理データモデル(Financial Service Logical Data Model:FSLDM)をベースとし、銀行業務に即したかたちでデータの内容や関連性を論理的に記述して格納しているという。論理データモデルとは、データウェアハウス内のデータをどのように格納するかを、業界ごとの特徴に合わせて論理的に記述したもので、金融業界を含めた各業界向けのLDMを用意されているという。
金融機関向け論理データモデルでは、物理的に同じテーブルで管理されていない複数の口座をもつ個人や世帯をまとめて把握することができるため、重複を回避し、一貫性のあるマーケティングを展開することができるとしている。また、テラデータのノウハウをもとに、銀行のマーケティングで一般的に利用されているさまざまなデータ分析機能をテンプレート化して提供する予定で、短期間に効率的な分析環境を構築していくという。
東京スター銀行では、新MCIFシステム稼働後、利用する部署を法人部門にも拡大し、法人顧客向けの商品開発や営業活動にも活用できるようシステムの拡張を図っていく予定だという。
■ニュースリリース
http://www.teradata-j.com/press/2012/20120807.html