独立行政法人情報処理推進機構(IPA)、財団法人日本情報処理開発協会主催による青少年のための、セキュリティ&プログラミングキャンプ2008の募集が始まった。
2004年度より毎年開催している「セキュリティキャンプ」は、若年層のセキュリティ意識の向上と優秀なセキュリティ人材の早期発掘・育成という当初の目的に沿って、これまで数多くのIT人材を輩出してきている。5回目となる本年度は、さらに広い意味での高度IT人材の早期発掘と育成に向けて、オープンソースやプログラミングの分野における優れた人材の早期発掘・育成を目的の一つに加えて、情報セキュリティやプログラミングに関する高い意識と技術力を持った人材の発掘と育成を行うべく、次世代を担う中等高等教育段階にある就業前の若者を対象に、合宿形式で情報セキュリティやプログラミングについて学ぶ「セキュリティ&プログラミングキャンプ2008」として実施する。
プログラミングという新たなコースが加えられたことについて、実行委員長の三輪信雄氏(綜合警備保障株式会社)は次のように語る。「脆弱性とはつまり、プログラムのバグ。なぜ、プログラムからバグがなくならないのか?このように考えると、セキュリティとプログラミングは本来一緒にやるべきことといえる。セキュリティの専門家はプログラムを知っているべきだし、プログラムをやる人間はもっとセキュリティを知るべき」。
今回のキャンプでは、セキュリティコースとプログラミングコースの2コース制に分けて開催されるが「最後にワークショップを一緒に行うなど、双方の交流を深めるカリキュラムを考えている(三輪氏)」という。
セキュリティキャンプの参加資格は「日本国内に居住する、平成21年3月31日時点において22歳以下の学生・生徒」。毎年全国から多数の応募があるが、募集人数は約45名と狭き門だ。厳しい審査を通過した45名が、4泊5日の集中合宿でプロ顔負けの技術を身につける。
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