名古屋市北東部の守山区に開設する「守山データセンター」は、東日本大震災をきっかけに、BCPや災害対策の一環として、企業が自社の情報システムをデータセンターに移す動きが広がっていることにより、特に都心部から離れた郊外のデータセンターを利用したいという企業の要望が増していることに応えるものだという。
発表によると、守山データセンターの主な特徴は次のとおり。
・免震構造と長時間の非常用電源設備
ビル免震による高い耐震性や、一般的なデータセンターと比較して数倍の120時間という長時間の電力供給が可能な非常用発電設備を備えており、ディザスタリカバリサイトとしての利用にも対応。また、1ラックあたりの電源容量が標準で実効6kVAまで対応しているため、従来のデータセンターの2倍程度の密度で機器を実装可能。
・IIJのクラウドサービスとの接続性向上
ユーザーは、契約したラック内の自社設備とIIJのクラウドサービス「IIJ GIOサービス」を構内接続用のゲートウェイを経由して接続することにより、自社システムの延長として手軽にクラウドサービスを利用することが可能。
・分割ラック提供
IIJ GIOを利用するユーザーが、クラウド上のサーバ設備と、自社のネットワークを接続する専用機器を収容するなど、クラウドと自社設備のハイブリッド利用で想定されるさまざまな利用形態に対応するため、従来の1ラック、1/4ラック単位のコロケーションサービスに加え、新たに1/8ラック単位でのサービス提供を開始。小規模な利用ニーズにも対応した分割ラック提供により、お客様は最小限のコストでクラウドを利用することが可能。
■ニュースリリース
http://www.iij.ad.jp/news/pressrelease/2013/0228.html