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日本IBM、「System z」のビッグデータ活用をさらに効率化するソフトウェアを発表

「DB2 11 for z/OS」と「IMS 13 Transaction and Database Servers」を強化

今回、発表された製品は、大量のデータ処理における高速化とハードウェア資源利用の削減を実現する機能の強化や、オープン系システムとの親和性の拡張などにより、メインフレームの開発・運用の作業やシステムコストのさらなる最適化を支援するものだという。

リレーショナル・データベースの最新版「IBM DB2 11 for z/OS」は、オンライントランザクション処理(OLTP)や分析における大量データを照会するときのパフォーマンスが、従来に比べ最大40%向上したという。また、汎用的なHadoop基盤との接続のインターフェースを実装し、非構造化データを含めたビジネス・データを取り扱えるため、より多角的な情報を企業経営へ活用できるようになるとしている。

さらに、アプリケーション単位で前バージョンのDB2 for z/OSに対応した仕様のままアプリケーションを稼働できるモードを新たに追加しているという。これにより、データベースの次バージョンへの移行の際に、前のバージョンで稼働するアプリケーションとの互換性を伴わない仕様があった場合にも、段階的にアプリケーションの改良を含む移行が可能になるなど、企業のシステムで課題になっている開発や運用保守の負担を軽減できるとしている。

Netezzaテクノロジーを活用したIBMのアナリティクス基盤「IBM PureData System for Analytics」をSystem zの分析機能の一部として連携させるオプション製品「IBM DB2 Analytics Accelerator for z/OS」を導入することで、さらに大量のデータの分析や、分析時のシステム負荷の分散ができるようになるという。

最新版となる「IBM DB2 Analytics Accelerator for z/OS 4.1」では、実行時に要求文を組み立てる動的SQLに加え、あらかじめプログラムに要求文が組み込まれている静的SQLにも新たに対応しており、より幅広いアプリケーションの活用が可能になるという。

勘定系システムの、高速・大容量のデータのトランザクション処理に特化した階層型データベースの最新版「IBM IMS 13 Transaction and Database Servers」は、継続的な改良により、1秒あたり最大10万トランザクションを超えるパフォーマンスを達成するとともに、CPU使用量をこれまでに比べ最大10%削減するなど、より少ないシステム資源で大量のデータをより高速に処理できるようになったという。

また、データへのアクセスにおいて、オープンソースの統合開発環境であるEclipseを活用し、リレーショナル・データベースと同じSQL言語で対応できる範囲を、従来のJavaに加え、新たにCOBOLにも拡張しており、汎用的なデータベースの技術者が容易に管理・運用することが可能だとしている。

さらに、システムを停止せずにデータベースの構成を変更できる機能を追加しており、システムの計画停止の頻度を減らすことができるという。

■「System z」情報管理ソフトウェアの詳細
http://www.ibm.com/software/jp/zseries/iod/

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