「IBM SmarterCloud Enterprise+(SCE+)」は、仮想サーバー、OS、ミドルウェア、ストレージ、ネットワークなどのインフラ層の運用・管理機能といったサービスを提供するマネージド・クラウド・サービスで、今回、ミドルウェア管理やデータベース管理のオプション機能を追加したという。
また、「IBM SmarterCloud for SAP Applications(SC4SAP)」は、SAPアプリケーションを用いた業務システムをPaaSで提供するクラウドサービスで、今回、SLA(サービス・レベル・アグリーメント)を最大99.9%(AIXの場合)にしたという。
「IBM SmarterCloud Enterprise+(SCE+)R1.3」は、オプション・サービスとして、ミドルウェア管理やデータベース管理を選択することにより、インストール、PTFパッチ適用(プログラムの修正対応)、チューニングなどのサービスを提供し、運用管理のための自社の負担を軽減したいという要望に対応したという。
さらに、ユーザー環境と「SCE+」の両方のActive Directoryを統合することができるため、すでに利用しているユーザー認証の仕組みを、新たに構築する「SCE+」の環境でも活用でき、容易な運用を支援するとしている。
「IBM SmarterCloud for SAP Applications R1.3」は、AIXを利用する場合に、SAPアプリケーションを含む可用性のSLA(サービス・レベル・アグリーメント)を最大99.9%で提供するという。最大データベース・サイズは18テラバイトまでになるという。
そのほかの機能強化点は次のとおり。
■「SCE+ R1.3」
◎大規模ユーザーの要望に答える大容量インスタンス・タイプの追加
・Windows/LinuxインスタンスにJumboタイプを追加(16 vCPU、32GB RAM)
・Windows/Linuxインスタンスの最大ディスク容量を拡大(最大48TB)
・vCPU、RAMのオプションを追加
◎セルフサービス・ポータルのユーザー・インターフェイスの向上
◎LAN(バーチャルLAN)機能の拡張(標準で3、最大で12VLAN)
◎自社独自の運用管理が必要なユーザー向けのインスタンス・タイプの追加
■「IBM SmarterCloud for SAP Applications R1.3」
◎Windows/Linuxインスタンスの最大サイズを20,000SAPSに増大
◎Windows/Linuxインスタンスに最小のXXSサイズ(1,100SAPS)を追加
◎SAPシステムのDBとして、Sybase Adaptive Server Enterprise (ASE)をサポート(AIXのみ)
◎日本語セルフサービス・ポータルの提供
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