日本IBMは、箱崎本社内にワークステーション仮想化の導入検証を支援する「IBM System x CAD on VDI検証センター」を開設し、パートナー各社とともに、顧客の3D CADやCG領域を中心とする仮想デスクトップ環境(VDI)ソリューションの導入検討を支援すると発表した。
「IBM System x CAD on VDI検証センター」は、GPU仮想化技術の黎明期であった2年前からソリューションを展開してきたIBMの経験を活かして、パートナー企業と連携して、顧客のCAD on VDIの検証と円滑な導入を支援するという。
「IBM System x CAD on VDI検証センター」には、業界標準技術を用いながらも、品質の高いクラウド基盤として実績のある「IBM System x iDataPlex」や「IBM NeXtScale System」を常設し、最新のハードウェア環境で、高い性能要件を満たすVDIソリューションの検証が可能だという。
また、本日発表の「IBM NeXtScale PCIe NeX(Native eXpansion)トレイ」を利用して、「IBM NeXtScale System」にGRID GPUなどの並列処理アクセラレーターの搭載が可能になる。
標準的なラック型2Uサーバーと比較して2倍のNVIDIA GRID GPUボードを搭載できるため、1U当りのVM数を2倍に増やすことが可能。「IBM System x CAD on VDI検証センター」には、このGRID GPUボードを搭載する最新の「IBM NeXtScale System」も配備する。
IBMは、「IBM System x CAD on VDI検証センター」の取り組みに協賛するパートナー企業とともに「VDI検証センター」を活用したシステム提案を行っていくとしている。