「MidoNet」は、完全分散システムを持つ、マルチレイヤーのソフトウェア制御されたネットワーク仮想化ソフトウェアで、そのオープンソース化により、OpenStackのユーザーはベンダーフリーで商用利用に耐えうるネットワーク仮想化ソフトウェアをオープンソースで利用できるようになるという。
今回の発表によって、「MidoNet」の全てのコードはApache 2.0に準じてオープンになり、ユーザーはMidoNetを自由に利活用、ディストリビュートできるだけでなく、コードにコントリビュート(開発に貢献)できるようになったという。
ミドクラは、個別のベンダーに偏らない「MidoNet」のコミュニティ確立やユーザーのサポートに関与し、社員のオープンソースのコミュニティへの貢献や、コミュニティサイトの準備や運営といったコミュニティの活動に取り組んで行くとしている。
「MidoNet」は、IPコネクティビティを持つ物理ネットワーク上で動作する。ネットワーク処理をエッジ(コンピュートノード)で処理するアーキテクチャを特徴とし、導入や運用が簡易で拡張性や耐障害性に優れているという。
「MidoNet」を導入することで、IaaSクラウド上で柔軟なL2 - L4の仮想分散ネットワークサービスを実現することができ、ネットワークのコスト削減、安定性、拡張性、性能を向上させることが可能だという。
なお、ミドクラは従来通り商用版としての「MidoNet」の提供を行う。ミドクラの提供する「MidoNet」は、「Midokura Enterprise MidoNet(MEM)」という製品名で、エンタープライズクラスのサポートや管理ツールが付属して提供される。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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