これまで「秘文」は、「エンドポイント」「メール・Web」「クラウド・スマートデバイス」「ファイルサーバー」という、IT環境の利用場所に応じた4つのカテゴリで提供されてきた。しかし、セキュリティ対策が情報漏洩の経路となるIT環境の利用場所に応じた対策から、情報漏洩防止の目的に応じた対策へと変化してきたことにともない、「秘文」のコンセプトを刷新することにしたという。
新コンセプトに基づいた「秘文」の製品体系は、セキュリティ対策の目的に合わせて、情報の漏洩を防ぐための「出さない」「見せない」という考え方と、万が一、情報漏洩が起こった場合の漏洩拡大を防止するための「放さない」という考え方に基づいた3つの体系になる。
12月26日から提供されれる「秘文 Data Protection」は、ファイルを保護し、万が一の事態においても失効させることで情報漏洩の拡大を防止する機能を有し、「放さない」という新コンセプトを実現したものになっている。
「秘文 Data Protection」は、ファイルの参照以外の操作を禁止することで、ファイルの二次利用を防止するという。管理者、および利用者は、必要に応じてファイルの閲覧を停止させ、失効させられるため、情報の拡散を防ぐことができる。
また、ファイル閲覧者登録や煩雑な設定作業などが不要で、導入や運用作業が容易だという。サーバー機能をクラウドで提供するため、サーバー構築費用が不要であり、運用コストも安価だとしている。
「秘文Data Protection」の主な特徴は次のとおり。
1. 簡単な利用方法で、安全なファイル保護を実現:パスワードを設定するだけで、簡単に保護されたファイルを作成。事前に閲覧者の登録や、アクセス権限の設定は不要。保護されたファイルは、参照時に編集、印刷、内容のコピー・プリントスクリーンが禁止されるため、二次利用を防止。閲覧者は、パスワードを入力するだけで保護されたファイルを閲覧可能。
2. ファイルの失効(閲覧停止)で情報の拡散を防止:保護されたファイルは、作成者側が閲覧を停止させ、失効させることができる。閲覧者がパスワード認証に連続して失敗するなど、ファイルの流出が疑われる操作が検知された場合は、メールで管理者に通知。これにより、情報流出の予兆を知ることができ、速やかに保護されたファイルを失効させることが可能。
3. クラウドでサーバー提供することで導入・運用コストを低減:サーバー機能は、クラウドで提供。これにより、導入時のサーバー構築作業や運用時のサーバーメンテナンス作業が不要となるため、導入・運用コストを低減。