国内ビッグデータソフトウェア市場は、極めて高い成長を継続し2019年の同市場規模は470億6,100万円、2014年~2019年の年間平均成長率(CAGR:Compound Annual Growth Rate)は33.5%になるとIDCでは予測している。
IDCでは、ビッグデータソフトウェア市場を、Data Organization & Management、Analytics & Discovery、Decision Support & Automation Applicationsの3つの市場セグメントに分類し、市場規模調査を行った。
これによると、2014年の国内ビッグデータテクノロジー市場規模は、Data Organization & Managementが57億5,000万円(前年比成長率40.5%)、Analytics & Discoveryが33億2,200万円(同43.5%)、Decision Support & Automation Applicationsが20億1,800万円(同30.0%)だった。
ビッグデータテクノロジーの採用企業は、テクノロジーに明るいネット系企業などから一般企業に拡大しており、従来のオープンソースソフトウェア中心のインテグレーションから商用ソフトウェアやクラウドサービスの採用が増加している。
このような市場の質的転換が今後も継続する一方、IoT(Internet of Things)の普及やデジタルエコノミーの拡大によるデータソースの増大、企業の競争力強化のためのデータ活用の拡大などから市場は中期的に高い成長を遂げるとみている。
「国内ビッグデータソフトウェア市場は大企業によるビッグデータテクノロジーの採用意欲の高まりにより高い成長率を実現している。今後IoTを含むインターネット上のデータソースの増大により市場はパブリッククラウドの比重を高めていく。ビッグデータソフトウェアの提供を行う事業者には、パブリッククラウドを中心に据えたソリューションを提供することが求められる」とIDC Japan ソフトウェア&セキュリティマーケットアナリストの草地慎太郎氏は分析している。
今回の発表内容について詳細は、IDCが発行したレポート「国内ビッグデータソフトウェア市場2014年の分析と2015年~2019年の予測」にまとめられている。