発表された新バックアップサービスは、多拠点をクロスさせたリアルタイムアーカイブで、メールシステムのデータ保全を図るもの。
現在提供されているクラウドサービスの多くは、強固なデータセンターにおいて、冗長化されたシステム環境で運営され、論理的には停止することがない設計になっている。しかし、実際は多くのサービスで、長時間に渡るシステムダウンや、データロストも発生しているという。
また、想定を超える大規模災害時等では、冗長化システムの停止も想定され、その場合、通常のバックアップでは一部データ消失、および長時間に渡りデータ復旧ができない可能性が高く、特にリアルタイム性を求められるメールシステムでは多大なる損害を招くことになるという。
とはいえ、多拠点におけるリアルタイムでの二重化等は、低価格で提供を求められるクラウドサービスで採算を合わせることは大きな課題であり、厳密に対応していくのは難しいのが現実だという。そこで、実際の運用上現実的に必要とする“メールシステムのデータ保全”を実現できる手法で提供するのが「DR-Σ」だという。
「DR-Σ」の特徴は次のとおり。
- 国内メーカーシェアトップのメールアーカイブシステム「MAILBASE」を利用した多拠点によるメールデータリアルタイムアーカイブ(全顧客一定期間全データ保存)
- ダウン寸前のメール送受信データまで消えない
- 直近1か月のメールを早期復旧することで、業務への支障を最低限へ1か月以上前のデータは順次復旧へ
- クラウド型BCP対策待機系メールサービス「EMERGENCY Σ」のノウハウで、即時DRサイトへの切替