「VMware vRealize Suite」により、ハイブリッドクラウド環境でのコンピューティング、ストレージ、ネットワーク、アプリケーションサービスの大規模なプロビジョニングや管理が可能になるという。
「Software-Defined Data Center」向けクラウド管理プラットフォームの包括的な管理機能を通じて、ヴイエムウェアがこれまでに数千の顧客をサポートしてきた実績から導き出された次の3タイプの一般的なユースケースに対応できる。
・インテリジェントな運用管理:IT部門が異種混在やハイブリッドクラウドの環境全体にわたって、ITサービスの稼働状態、パフォーマンス、キャパシティをプロアクティブに管理できるようになり、ITサービスのパフォーマンスと可用性を改善。
・Infrastructure as a Service(IaaS)に向けたITの自動化:ITインフラの提供と継続的な管理を自動化することで、IT部門や事業部門のユーザがセルフサービスでITリソースにアクセスできるようになり、IT部門がユーザからの都度の要求に対応するために必要な時間を削減。
・DevOpsに対応可能なIT:IT部門は、開発チーム向けに完全なアプリケーションスタックを提供できるクラウドの構築可能。これにより、APIとGUIの両方の形式でのリソースへのアクセスなど開発者の希望に沿った対応や、ハイブリッドクラウド環境全体にわたるリソースのプロビジョニングが可能に。また、「VMware vRealize Code Stream」を合わせて用いることで、継続的なデリバリによるソリューションの対応範囲をさらに拡大し、開発者によるアプリケーションのデリバリのスピードをさらに高速化。
「VMware vRealize Suite 7」に含まれる最新版製品、または現在利用可能な製品はつぎのとおり。
・「VMware vRealize Operations 6.2」(最新版):「VMware vSphere Distributed Resource Scheduler(DRS)」との緊密な連携など、2015年第3四半期の製品アップデートで導入されたインテリジェントなワークロード配置機能を強化しており、顧客は運用にかかる時間を削減しながらアプリケーションやインフラのパフォーマンスを改善できる。
・「VMware vRealize Log Insight 3.3」(最新版):バックエンドや運用に関する機能強化を数多く導入。最新版では、新たに導入されたSimple Query APIにより、既存のプロセスとのシンプルな統合や外部アプリケーションとの連携のためのWeb Hooks対応が可能に。
・「VMware vRealize Automation 7」:クラウド環境全体にわたるアプリケーション視点のネットワークとセキュリティを備えた、統合的なサービスブループリント機能を提供し、統合マルチティアアプリケーションのデリバリを簡素化・高速化。
・「VMware vRealize Business for Cloud 7」(旧称:VMware vRealize Business Standardエディション):オンプレミスまたはパブリッククラウドから提供されるITサービスのコストや品質に関する透明性やコントロールを強化可能。
また、ヴイエムウェアは、「VMware vRealize Suite」のStandardエディションも発表した。新たに提供されるStandardエディションには、インフラのインテリジェントな運用管理に必要なすべての機能が含まれている。Standardエディションでは、異種混在やハイブリッドクラウドなどのあらゆるインフラ環境全体にわたって、稼働状況、パフォーマンス、キャパシティの管理を行うための分析が可能になり、また、ログ分析機能も備えているという。なお、従来から提供されているAdvancedエディションとEnterpriseエディションも引き続き利用できる。