「Agentic Analytics」のビジョンを掲げる「Tableau Next」とは

AIエージェントの時代には、データの準備から、分析、インサイトの獲得、アクションの実行に至るまで、プロセス全体が加速する。その結果、起きることは仕事の変化だ。「今の仕事がなくなるわけではないが、やることが大きく変わる」、基調講演に登壇したライアン・エイティ氏(President & CEO, Tableau)は語った。そうなると、データに関わる人たちの役割も変わらざるを得ない。データを分析すると同時に、意思決定を実行する役割も担うことになるだろう。
すでに変化は始まっている。組織はその変化に追随できる状態を整えなければならない。Tableauも製品ポートフォリオを見直さなくてはならない。ここでTableauが選んだアプローチは、既存の「Tableau Desktop」「Tableau Server」「Tableau Cloud」「Tableau Prep」の提供は継続し、全く新しい製品「Tableau Next」をポートフォリオに追加することであった。「現在のTableauはどこにも行かない」とエイティ氏は繰り返し強調した。
Tableau Nextは、2024年9月に発表したTableau Einsteinを刷新したもの。Agentforceの提供に合わせて再構築したAIを搭載しているが、TableauはTableau Nextを含む全製品の相互運用性を保証する。エイティ氏は「Tableau Nextは、私たちを次の章へと導くための製品」と述べ、BI(Business Intelligence)を再定義する意図で、「Agentic Analytics(自律型分析)」というTableauの新しいビジョンを示した。
