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Salesforceが新製品「Tableau Next」で発表した「Agentic Analytics」(自律型分析)テクノロジーとは?

Salesforce「Tableau Conference 2025」レポート


データレイヤーからアクションレイヤーまで:Tableau Nextの4層アーキテクチャー

 自律型分析とは、データユーザーがAIエージェントと協働し、データからインサイトを得て、アクションに至るプロセス全体のスピードを加速させる仕組みのことだ。伝統的なBIが得意としてきた静的な可視化から脱却し、データ準備やETLなどの時間のかかる作業をAIの力で省力化、より効率的なデータドリブンな意思決定を実現する。データアナリストはより深い分析に集中でき、ビジネスリーダーは自然言語で質問するだけで、即座に信頼できる回答とアクションの提案を得られる。

 Tableau Nextが提供する自律型分析の仕組みは、「データレイヤー」「セマンティックレイヤー」「ビジュアライゼーションレイヤー」「アクションレイヤー」の4つが支えている。この4階層のアーキテクチャーを採用したことで、Tableau Nextはデータアナリストやビジネスユーザーだけでなく、Agentforceとも協働できるようになった。

 一番下のデータレイヤーはオープンであることを特徴としている。データソースがどこにあっても構わない。また、AIエージェント時代には、ユーザーが人間の場合だけでなく、AIエージェントかもしれない。どちらの場合でも、目的のデータに正確にアクセスできるようにするには、オープンであることが重要だ。データレイヤーは、自律型分析の燃料になるデータを提供する。Data Cloudの機能を活用することで、ゼロコピーによる柔軟でシームレスなデータ接続を実現した。

 また、AIエージェントがデータにアクセスするには、AIが理解できる形式でデータを管理しておくことが必要になる。そのためにデータレイヤー上に構築したのが、セマンティックレイヤーである。セマンティックレイヤーは、「Tableau Semantics」とも呼ばれる。組織でデータに関わる誰もが、データに対する共通理解を促進しつつ、データの一貫性を保ちながら、より速く重要なインサイトを発見できるようにする。

 セマンティックレイヤーの上がビジュアライゼーションレイヤーである。このレイヤーはTableauの根幹でもある。Tableauが多くの企業から支持を集めることができた要因の1つに、同製品が常にモダンなルック&フィールで可視化の機能を提供してきたことがある。今もユーザーからのフィードバックを得て、可視化の機能を継続的にアップデートしている。エイティ氏は、「Tableau Marketplaceを提供することで、データ資産、接続情報、メトリクス、チャート、ダッシュボードなどのデータ分析コンポーネントを共有あるいは再利用できる」と述べた。

 そして、Tableau Nextの一番上のレイヤーがアクションレイヤーである。ここでエイティ氏が強調したキーワードは「統合」である。エンドユーザーはどこにいても、どんなデバイス、どんなツールからでもデータからインサイトを得たいと考えている。例えば、オフィスの中にいる場合は当然として、外にいる場合はスマートフォンからインサイトを得たい。使い慣れたTableauからだけでなく、Slackでの会話の流れの中でインサイトを得たい。その相手は人間のこともあれば、AIエージェントのこともある。また、Salesforceのアプリケーションだけでなく、WorkdayやBoxのようなパートナーのアプリケーションでも同じようにインサイトを得られることが望ましい。Tableau Nextに組み込まれたワークフローエンジンは、エンドユーザーがストレスのない分析ができるよう、統合ワークフローを実現した。

Tableau Nextを構成する4つの要素 出典:Salesforce [画像クリックで拡大]

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この記事の著者

冨永 裕子(トミナガ ユウコ)

 IT調査会社(ITR、IDC Japan)で、エンタープライズIT分野におけるソフトウエアの調査プロジェクトを担当する。その傍らITコンサルタントとして、ユーザー企業を対象としたITマネジメント領域を中心としたコンサルティングプロジェクトを経験。現在はフリーランスのITアナリスト兼ITコンサルタン...

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