IFSは、自律型AIエージェントテクノロジーを手がけるTheLoopsの買収を発表した。TheLoopsのエージェント機能を産業分野に適用することで、IFSはミッションクリティカルな資産や業務プロセスを支える業界に特化した、AIエージェントプラットフォームを提供する初のベンダーになると述べている。
この買収は、業務を「追跡」するソフトウェアから、実際に「遂行」するソフトウェアへの移行を象徴するものだという。IFSが提供するのは、セキュリティとガバナンスを導入初日から確保しつつ、レジリエンス、生産性、測定可能なROIを提供する、エンタープライズグレードのAIエージェントプラットフォームだとしている。これは「コーパイロット(補助)」ではなく「同僚」としてのAIを意味するとのことだ。
この買収によりIFSのソリューションが強化され、多数の自律型AIエージェントが構成可能、かつガバナンス可能でありながら、オペレーション環境を本質的に認識できるマルチエージェント環境が実現されるとしている。同社はこれらのAIエージェントを業界向けスイートに組み込むことで、規制の多い資産集約型セクターに特化したデジタルワークフォースを構築しているとのこと。
具体的には、以下のような特性を持つエージェントが実現されるという。
- 業界と企業の本質を理解
- 人間とともにリアルな業務フローに参加
- 顧客が定義するセキュリティ、データアクセス、コンプライアンス基準を遵守
- 統合されたドメイン内での専門エージェントと連携
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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