NVIDIA ジェンスン・ファンCEO登壇、1万2千人が湧いた
先日開催されたCES2025での、NVIDIAのファンCEOの基調講演が大きな話題となりました。開始前から長蛇の列で1万2千人収容の施設に入りきれないほどの人が集まり、会場は講演前から熱気に包まれていました。
1時間半にわたるファンCEOのスピーチでは、「今後必要となる領域をすべて取りに行く」という強い意思が明確に示されていた点が非常に印象的でした。発表では、Generative AIの先として、「Agentic AI」から「Physical AI」へのシフトが示唆されていましたが、これはAIの自然な発展を踏まえた必然的な流れといえます。
この基調講演では、新たな未来像が提示されたというよりも、むしろ「加速するAIの進化の先に、ほぼ間違いなく訪れる未来」に対して、NVIDIAが何を準備しているのか、そしてその未来に必要なものとは何かを提示する内容だったように感じました。
基調講演を紐解くことは、これからの社会やビジネスにどんな変化が起こり、その過程で何が重要になるのかを理解する上で大変有益です。本稿では、基調講演の主なポイントを整理しつつ、ビジネスパーソンにとって意識すべき事項を解説します。