インフォマートは、企業間取引を効率化するクラウドサービス「BtoBプラットフォーム」のシステム基盤を「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」へ移行したことを発表した。
BtoBプラットフォームはこれまで、「Oracle Database」を含む大規模なメインフレーム基盤上で稼働していたという。しかし、既存環境の運用コストが高止まりしていたことに加え、利用社数の拡大や季節変動にともなう負荷の増減に柔軟に対応できないといった課題を抱えていたとしている。
OCIへの移行により、インフォマートでは、売上原価の約半分を占めていたデータセンター関連費用を38%削減。OCIの各種サービスを利用することで、さらなる効率化と安定性向上を目指しているという。あわせて、BtoBプラットフォームの表示速度を含む性能が向上し、安定性と高可用性を維持しながら、リソースの拡張・縮小が可能なクラウド環境を構築しているとのことだ。
移行に際しては「OCI GoldenGate」を活用し、限られたサービス・メンテナンス時間内で移行を完了したという。データベース基盤は「Oracle Exadata Database Service」へ移行。日本オラクル コンサルティングサービス部門の支援を通じて、アプリケーションに大きな改変を加えることなく、短期間での移行を実現したとしている。
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