両社は2014年3月に、これまでのIT分野における協業関係を、企業向けネットワーク分野ならびにSDNの領域まで拡大したが、今回、戦略的な提携を強化し、無線LAN領域に拡大する。
今後、多様なデバイスからのトラフィック増への対応と、複雑化するセキュリティへの対応が求められる企業のネットワーク基盤は、無線LAN通信とSDN技術を最大限に活用したシンプルなネットワーク管理機能を備えた次世代ネットワーク基盤への移行が求められているとしている。
NECとHPEは、両社の関連製品の連携と最新テクノロジーにおける協力を進め、企業ネットワークのエッジからコアにいたるまで、有線/無線を統合したネットワーク基盤をSDN技術で最適化し提供するという。これにより、企業は既存のネットワーク基盤を、モビリティ/IoTに対応できる次世代ネットワーク基盤へと進化させることが容易になるという。また、共同開発したソリューションは、両社で連携してグローバルに企業ユーザへ提供する。
今回の連携強化の要点は次のとおり。
1. 共同ソリューション開発:ソリューション開発は、両社の既存顧客の投資保護を実現しつつ、技術革新のメリットが享受できるように進める。まず初期段階として、NECのSDNコントローラ(UNIVERGE PF6800)、音声ソリューション、マネージドサービスと、HPEのAruba無線製品群、スイッチとの連携を進める。
2. グローバル展開:NECとHPEは、共同開発したソリューションを連携して日本を含め、グローバルに提供。グローバル展開にあたっては、まずはオーストラリアをはじめとしたアジア太平洋地域からはじめ、南北アメリカ、ヨーロッパへと順次提供範囲を拡大する。