新設したクラウド拠点では、物理的に機器が分離された2つのゾーンを同時に提供開始する。また、国内でも最大級となるIPファブリックネットワークを全面的に採用することで、従来比16倍以上となる広帯域かつシームレスなゾーン間、サービス間の相互接続が実現しているという。この技術を採用した新ネットワーク構成では、今後、さらなる帯域の拡張が容易に可能になるという。
IPファブリックネットワークとは、従来のレイヤー2ネットワーク技術の拡張限界を超える大規模でフラットなレイヤー3ネットワークを構築する技術。ネットワーク機器のルーティングに BGP(Border Gateway Protocol)を利用することで、機器の増設によりネットワーク帯域をスケールできるため、大規模なサービスの提供や運用に適している。
新拠点では、ディープラーニングに代表される高度なデータ解析を可能とする「NVIDIA Tesla GPUアクセラレータ M40」を搭載した仮想マシンを、IDCFクラウドの最上位タイプとなる「IDCFクラウド GPU BOOSTタイプ」として提供を開始した。
これまで高額な初期投資が必要とされてきたGPU搭載サーバーをクラウドとして提供することで、初期費用0円、1時間400円の従量料金制で利用することが可能となり、分析基盤の構築や維持・運用の時間短縮とコスト削減を実現することができとしている。
今回構築したネットワーク構成は、東日本地域で提供する「IDCFクラウド」「IDCFプライベートクラウド」「データセンター(ハウジング)」で採用しており、各サービス間でボトルネックのないシームレスなデータ連携を実現した。これにより、利用者が収集・蓄積したデータをGPUサーバーでデータを解析することで、AIによる自動回答や画像解析によるアップロード画像の自動分類などのシステム構築が可能となる。

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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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