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ロボティクス関連市場、2016年国内支出は104億ドルで20年には15年の2.3倍に――IDCが発表

世界ロボティクス関連市場は、2020年には2016年の2倍以上に拡大

 世界ロボティクス関連市場は、2020年には2016年の2倍以上に拡大するとIDCでは予測している。最新の「Worldwide Semiannual Commercial Robotics Spending Guide」によると、2016年の支出額915億ドルから、2020年には1,880億ドルに伸びる見通し。「Spending Guide」は、ロボットシステム、システムハードウェア、ソフトウェア、ロボット関連サービス、そしてアフターマーケットに対する支出額に加え、ドローンおよびアフターマーケットに関するデータも提供している。

 米国IDC Manufacturing Insights サプライチェーン リサーチマネージャーのジョン・サンタゲートは「ロボティクス関連市場は、成長が続いている。成長が加速する要因として、技術進化、ユースケースの拡大、そして市場の受容性の高まりが挙げられる。ロボティクス関連業界の革新的な企業が多様なタスクを実行できるロボットを提供するようになり、ロボットを導入する産業分野が増加している」と述べている。

 ロボティクス関連市場は、製造業が半分以上を占めている。2016年の世界市場において、組立製造が31%、プロセス製造は28%の割合となっている。この状況は2020年まで継続し、この2つの産業分野の支出額は、2020年には約1,100億ドルに達すると予測している。ユースケース別にみると、組立製造では組立/溶接/塗装、プロセス製造ではミキシングが最大のユースケースになっている。

 続いて、2016年にロボティクス関連支出が多かった産業分野は、資源(80億ドル)、消費者(65億ドル)、医療(45億ドル)の3分野。各分野の相対的な順位は、2020年まで同じとみている。ただし、2020年になると、消費者と資源の支出額の差は、小さくなると予測している。倉庫での棚出梱包など、すべての産業に共通するユースケース(「クロスインダストリー」)も、高い成長が見込まれる。2015年~2020年において、最も高い成長率が見込まれる産業分野は、消費者、医療、小売になっている。

 米国IDC Manufacturing Insights ロボティクス リサーチディレクターのジン・ビン・チャン博士は「ロボティクスは産業変革に欠かせないものになってきており、先進諸国でも新興市場でも、事業生産性や効率性を著しく高めている。一般的な産業用途でロボットが普及するスピードが速く、我々が注目している有力なロボティクス関連企業の中には、この2~3年で年間平均成長率が自動車業界の2倍を超える企業もある」と述べている。

日本を含むアジア太平洋地域は世界市場全体の3分の2以上を占める

 テクノロジー別では、ロボットシステム(コンシューマーロボット、産業用ロボット、およびサービスロボットを含む)やアフターマーケットのロボットハードウェアに対する支出額は、2016年で400億ドル以上とみている。サービス関連支出額(アプリケーション管理、教育&トレーニング、ハードウェア導入、システムインテグレーション、コンサルティングを含む)は、2016年で200億ドル以上とみている。ロボティクス関連支出で急成長しているセグメントは、ドローンおよびアフターマーケットであり、2020年には200億ドル近くに達すると予測している。

 地域別では、2016年から2020年にかけて、日本を含むアジア太平洋地域が世界のロボティクス関連市場の3分の2以上を占めると予測している。2016年の世界のロボティクス関連市場で2番目に大きいのは欧州・中東・アフリカ地域の147億ドルであり、北米・中南米が129億ドルで続く。アジア太平洋地域のロボティクス関連市場は、2020年には2015年の2倍以上に増加し、最も成長著しい地域となる見通しだ。アジア太平洋地域に続くのは北米・中南米で、欧州・中東・アフリカの支出額を2018年までに上回ると予測している。日本の2016年のロボティクス関連支出額は104億ドルであり、2020年には2015年の2.3倍に増加すると予測している。

参考資料1:世界ロボティクス関連市場 ユースケース別 支出額構成比、2016年
(IDC Worldwide Semiannual Commercial Robotics Spending Guide, 2016H1)  
参考資料2:国内ロボティクス関連市場 ユースケース別 支出額構成比、2016年
(IDC Worldwide Semiannual Commercial Robotics Spending Guide, 2016H1)  

 今回の発表は、IDCが発行する「Worldwide Semiannual Commercial Robotics Spending Guide」にその詳細が報告されている。「Worldwide Semiannual Commercial Robotics Spending Guide」は、世界の地域別、産業分野別、ユースケース別、テクノロジー別に、ロボティクス関連の事業機会を定量化して提供している。支出額データは、8つの地域における13の産業分野について、52以上のユースケースに分類している。また、データは、ロボットハードウェア、ソフトウェア、サービスの広範囲のカテゴリーをカバーしている。

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