「Thunderbus 1.2」の主な追加機能であるHTTP Agentは、クラウドサービスなどの社外ネットワークから、オンプレミスにある社内システムのWebサービスに対するセキュアなアクセスを実現するという。これにより、従来からのファイル連携に加え、Webサービスの呼び出しによるクラウドサービスや社外ネットワークからのリアルタイムなシステム間連携が実現可能となる。
「Thunderbus」により、オンプレミス環境にあるファイルやシステムに対し、クラウド側からシームレスにかつセキュアにアクセスすることができる。専用線や特別なハードウェアも必要もなく、手軽かつスピーディーにクラウドアプリケーションとオンプレミスのデータやシステムを「つなぐ」ことが可能になるという。
「バージョン1.2」では、従来からのファイル連携に加え、HTTP(S)によりクラウド側からオンプレミス側にあるWebサービスの呼び出しにも対応する。
■「Thunderbus 1.2」の新機能HTTP Agentの概要
・解決する課題
従来、クラウドサービスや社外ネットワークから社内のWebシステムにアクセスすることは、セキュリティの観点から考慮すべき点が多く、作業コストもかかるため実現は容易ではなかった。新機能HTTP Agentでは、VPNなど煩雑なネットワーク構築を行う必要なく、社外ネットワークから社内ネットワークへのセキュアなアクセスを実現。
・機能概要
クラウドサービス上にインストールしたThunderbus Serverとオンプレミス環境にインストールしたHTTP Agentの間でHTTP(S)/WebSocketによる仮想的なトンネルを作ることにより、Thunderbus Serverに対するHTTP(S)アクセスをHTTP Agentへ転送する。
これにより、オンプレミス側から外部に向けてHTTP(S)通信ができるだけで、オンプレミスにあるグローバル IPを持たないWebシステムに対して、クラウドや社外ネットワークからの直接アクセスが可能となる。
・利用例:kintoneからオンプレミスの基幹システムへの連携
kintoneのWebhookとThunderbus HTTP Agent、オンプレミス側に配置したDataSpider ServistaのHTTPトリガーを組み合わせることにより、クラウド上にあるkintoneからオンプレミス側にあるWebサービスに対する呼び出しが、専用線や特別なハードウェアも必要もなく、GUI上での開発のみで実現可能になる。
これにより例えば、kintoneで追加されたレコード情報をオンプレミスにある基幹システムへリアルタイムに連携する処理などが可能となる。