両社は、NTTデータが建設中の国内最大級規模かつ最新鋭設備の「三鷹データセンターEAST」における信頼性の高いデータセンターサービスやマネージドサービスの提供に加え、NTT Comが、高品質・高信頼な各種ネットワークサービス、企業向けクラウドサービス「Enterprise Cloud」およびクラウド間接続サービス「SD-Exchange」などを合わせて提供する。
これにより、同一データセンター内におけるセキュアなハイブリッドクラウド環境の構築を実現し、インフラ基盤からアプリケーションレイヤまでのフルスタックサービスを一元的に提供するとともに、複雑かつグローバルなシステム拡張にも迅速に対応できる体制を強化するという。
今回発表されたサービスとその概要は次のとおり。
1. 「NTTDATA三鷹データセンターEAST」の提供
最大収容ラック数5,600、最大受電容量40,000kVAの国内最大級のデータセンターを、東京都三鷹市にNTTデータが建設、2018年4月に提供開始予定。首都直下型地震にも対応した最新鋭の免震設備を採用し、とう道(耐震トンネル)に直結、さらには72時間の無給油連続運転可能な非常用発電設備を有するなど、公共系・金融系のシステムや、大手企業の基幹系システムなどに求められる高い信頼性や可用性を有するNTTデータのフラッグシップ・データセンターとなる。
2. 企業向けクラウドサービス「Enterprise Cloud」の提供
現在世界11か国14拠点で展開しているNTT Comの企業向けクラウドサービス「Enterprise Cloud」を、15拠点目として「三鷹データセンターEAST」においても提供開始。専有型クラウドと、「OpenStack」などを採用した共有型クラウドから構成されているため、基幹システム向けの信頼性と可用性を兼ねそろえたミッションクリティカルな利用と、俊敏性・柔軟性を重視するクラウドネイティブな利用双方に対応した環境を即時に構築できる。
3. 高品質・高信頼なグローバルネットワークの提供
「三鷹データセンターEAST」は、NTT Comのネットワークインフラ基盤に直結しているため、クラウド間接続サービス「SD-Exchange」やNFV・SDN技術を活用したグローバルVPNネットワークサービス「Arcstar Universal One」、インターネットコネクティビティ「OCN/グローバルIPネットワーク」などの大容量かつ高品質・高信頼なNTT Comのネットワークサービスをタイムリーに利用できる。これにより、世界各国で利用できる共通システムの構築や、グローバルレベルのBCP/DR注8環境の構築が容易に実現可能となる。
4. システムインテグレーションとマネージドサービスの提供
NTTデータは、公共・金融・法人向けシステムインテグレーションと、ミッションクリティカルシステムを30年以上安定運用してきた実績のあるマネージドサービスを提供し、「トラディショナルICT」領域で企業のシステムの安定稼働と運用負荷軽減を支援する。また「クラウドネイティブICT」領域においても、コンサルから設計・開発、サービス提供、運用までの一気通貫のプロフェッショナルサービスを提供。