実証実験の概要~人流計測・動線解析システム
今回の実証実験を行うシステムは、無線LAN搭載端末のアクセスポイントをスキャンする技術を応用することによって、人の流れと動線の分析を行うことを目的としたもの。来場者が持つスマートフォンなどが、発信する電波を会場内に設置された専用レシーバー(ゲートウェイ)が受信し、データをクラウドにアップロードすることで、クラウドに配置された動線解析システムが人流の見える化を実現する。

・ゲートウェイを設置するだけで不特定多数の人流を測定
今回実証実験を行うシステムは、専用のゲートウェイ(アットマークテクノ製「Armadillo-IoTゲートウェイ G3」)を設置するだけで、簡単にデータ収集可能なことが特徴の1つ。スマートフォンを使った動線解析システムとは異なり、来場者が専用アプリをダウンロードする必要がなく、不特定多数が往来するショッピングモールやイベント会場などでの動線の測定・分析をスムーズに実施することができる。
・大量のデータを安全に処理
ゲートウェイで収集したデータは、圧縮転送による帯域低減機能と暗号化機能を備えたファイル転送ミドルウェア「HULFT IoT」(セゾン情報システムズ製)を介して、クラウドサービスとシームレスにかつ安全に連携する。
「JAPAN EXPO IN THAILAND」は、開催期間3日間で10万人近い来場者数が見込める一大イベント。今回の実証実験では、会期中に集中する人流データの計測を行うことにより、大量のデータ処理を行う際のシステム安定性を実証する。会期後は実験結果を踏まえ、さらにシステムのブラッシュアップを図っていく予定だという。

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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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