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『SQLの達人』はいかにして生まれたか?―ミックさん


今回登場するのは、CodeZineでもお馴染みのデータベースエンジニアのミックさん。今ではエンタープライズ領域のデータベース技術の書籍を何冊も出しているようなデータベースのスペシャリストだ。

 ミックさんほどの人物ともなれば、学生時代はさぞやコンピューター漬けの日々を送ってきたのだろうと思いきや、意外なことに、文学部歴史学科に在籍しておりコンピュータの世界とはほとんど関わりはなかったという。データベースに触れたり、プログラミングを本格的にやりだしたのも社会人になってからだ。

 ミックさん
ミックさん

データベースのユーザーから、独学でSQLのチューニングも身に付けた

 そんなミックさんが最初の就職先に選んだのは、シンクタンクだった。そこで厚生労働省や病院とともに医療データを集めて統計分析を行う仕事に就いた。ここで初めて、今でいうBI的な分析のため、データベースに触ることとなる。

 「分析するのに当時はBIツールもまだあまり普及しておらず、スクラッチでアプリケーションを書いていました。当然SQLも手で書かなければならず、上手くいかないこともしばしばでした」(ミックさん)

 データベースをユーザーとして利用する立場で、性能が出なければチューニングも自分でやらなければならない環境だった。データベースに関する知識はもちろん、JavaやC++に触るのも初めて。新人研修で経験し、その後は仕事の中で触りながら憶えていくことになる。学生時代とは畑違いの分野だったが、特に抵抗感はなかった。

 JavaやC++でのプログラミングは違和感はそれほどなかったが、SQLは難しいと感じたそうだ。とりあえず使うならば簡単に使えるけれど、突っ込んだ使い方をしようとすると思うように動いてくれない。しかも、当時はまだ「大規模なデータに対し、がりがりSQLを書いて使うような人がそれほど周りにはいなくて、そのようなSQLを書こうにも参考になる本もない状況でした」と振り返る。

 この頃に唯一ミックさんがSQLを勉強するのに利用したのが『プログラマのためのSQL』だった。教わる人が周りにはいなかったので、この本を読み込んで独学で勉強をすることになる。その他にも分析的なデータベースの使い方では先を行っていた米国から洋書を取り寄せたりもした。こういった本を読みながら手探りでデータベースやSQLの知識を身に付けていったのだ。

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技術を継承していくために書籍を出してきた

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この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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