日本初のOracleデータセンターを新設予定
「お客様の意見を聞いて、日本に新しいデータセンターを開設することを決めた」と語るのは、CEOのフランク・オーバーマイヤー氏。日本オラクルの今後の方向性として、「データ」「イノベーション」「専門性」「知識」の4つを柱とするとし、この6カ月の間に起きた3つの新たな展開についてあらためて総括した。
まずは昨年9月に発表された新たな価格モデル、「Universal Credit」および「BYOL to PaaS」。
Universal Creditは、クラウドクレジットを購入するだけで、「Oracle Cloud」から「Oracle Cloud at Customer」まで、OracleのPaaSやIaaSのサービスを無制限に利用できるというもの。またPaaSへ既存ライセンスを持ち込むことも可能となった。オンプレミスのライセンスを「Oracle IaaS」に持ち込むことができる。
「あらゆるクラウドサービスを使える柔軟性。他社のクラウドサービスに比べ、ライセンスを新たに購入する必要もありません」(オーバーマイヤー氏)。
国内初となるOracleデータセンターだが、現在のところ、オープン時期や具体的な詳細については決まっていないようだ。時期についてオーバーマイヤー氏は、「コミットはできないが、できるだけ早く」。またすでにOracle Cloud環境で稼働している富士通のデータセンターとの関係については、「DRの可能性も含め、いろいろなオプションがある。お客様のニーズや好みに合わせてうまく両立していきたい」と語った。
また、2017年のOracle OpenWorldで大々的に発表されたOracle Autonomous Cloud Platformについても言及。今回は日本の他にも、世界各地で12カ所のデータセンターの開設が発表されている。これは、アジア、欧州、北米で「Oracle Cloud」サービスの拡充を狙ったものだ。これを実現するのがOracle Autonomous Cloud Platformである。これらの新しいサービスでは、「AI」「機械学習」といった新しい技術と、「エンタープライズレベルのSLA」(英語版ニュースリリース)が強調されている。