SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

最新イベントはこちら!

Data Tech 2024

2024年11月21日(木)オンライン開催

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

EnterpriseZine(エンタープライズジン)

EnterpriseZine編集部が最旬ITトピックの深層に迫る。ここでしか読めない、エンタープライズITの最新トピックをお届けします。

『EnterpriseZine Press』

2024年秋号(EnterpriseZine Press 2024 Autumn)特集「生成AI時代に考える“真のDX人材育成”──『スキル策定』『実践』2つの観点で紐解く」

DB Press

トラウマを追体験するVR技術でPTSD治療に貢献―Dell Technologiesが拓くデジタルな未来


 4月30日、米国ラスベガスで「Dell Technologies World 2018」が開幕した。これはEMCの時代には「EMC World」と呼ばれていたもので、Dellとの統合後の昨年は「Dell EMC World」との名称で開催されていたイベントだ。今回からはそれが「Dell Technologies World」となったのは、旧EMCのエンタープライズ向け製品ポートフォリオ中心の話題だけではなく、Dellのサーバー、クライアントPC、EMCのストレージ、ハイパーコンバージド/コンバージドインフラ、RSAやSecureworksのセキュリティ、VMware、Virtustream、さらにはPivotalのソリューションに至るDell Technologiesが扱うあらゆる製品、サービスで実現する「デジタルな未来」を体験する場となったからだ。

4つの変革で顧客の課題にアプローチする

マイケル・デル氏
マイケル・デル氏

 Dell Technologies Worldの基調講演は、世界最大規模の「エアロファーム」で安全で新鮮な野菜がDell Technologiesの技術で作られているというビデオから始まった。エアロファームでは、たくさんの野菜が少ない資源から生み出されている。ステージに登場したDell Technologiesの会長兼CEO マイケル・デル氏は、「エアロファームの仕事は素晴らしいものです。ここでは、IoTのエッジからマルチクラウドのエコシステムまで、Dell Technologies全体の技術が使われています。これで世界を変革しています」と語る

 世の中を変革して人類の進化に貢献するためには、具体的にデジタル、IT、ワークフォース、セキュリティと言う4つの変革を行う。この4つの変革をサポートするのがDell Technologiesの戦略だ。

 デジタル変革は、当初はITテクノロジーの世界で言われていたこと。ところが今では、社会一般でも認知されるようになっている。デジタルを活用することで成長を促し、新しいビジネスが生まれ、顧客との関係性も改善する。デジタルテクノロジーの戦略が、今や企業のビジネス戦略そのものになっている。

 「今後の成功は、過去のものとは違ってきます。ソフトウェア、データ、IoT、AIなどの技術を使うものになるのです。データから全てが始まります。Dell Technologiesでは、そのデータを保護し守っていきます。そうすることで顧客は、より良い製品やサービスを提供できるのです」(デル氏)

 今回のDell Technologies WorldではIoTが大きな1つのテーマとなっている。今後生まれるデータは急激に増えるが、そのうちの99%は人から生まれるのではなく工場や港湾システム、乗り物のエンジンなど「モノ」から生まれる。そのようにIoTが大きく広がる世界になると、攻撃されるリスクも増える。当然ながらIoT機器を守るための、セキュリティについても考えなければならない。

 「メインフレームは素晴らしいものでした。次にクライアント・サーバーが登場し、コストが大きく下がり何千万もの人がコンピュータを使えるようになりました。これにより、生まれたのが分散コンピューティングの世界です。そこからさらにクラウドが登場し、再びコンピューティングが一元化するという揺り戻しも起きています。その上で今後は、モバイルなどのエッジコンピューティングの普及もあるのです」(デル氏)

 たとえば工場などのロボットでは、常にリアルタイムな選択が求められる。それを実現するには、クラウドによる集中型の処理ではなく、自身で判断できるようにする内蔵型のインテリジェンスが必要になる。これもIoTのエッジコンピューティングの例となる。

 このようなマルチクラウドでエッジも活用する新しいコンピューティングの世界においても、Dell Technologiesがすでにさまざまな領域のリーダーだとデル氏は自信を見せる。サーバー、ストレージはもちろん、ハイパーコンバージド/コンバージドインフラでもリーダーであり、PCのビジネスも好調だ。

 また、今後クラウド化がさらに進むことに対しては、パブリッククラウドにおける新たなサービスの発表も行われた。それがGoogle Cloud Platform(GCP)で、スケールアウト型のNASであるIsilonを提供する「Isilon Cloud for GCP」だ。

 これを利用すれば、GCP Compute Engineクラスタの中からIsilonに対しセキュアで高速なアクセスが可能となる。Isilon Cloud for GCPでは、Dell EMCが24時間365日のプロアクティブな監視を行い、顧客はオンプレミスでIsilonを利用するのと同様にOneFSのインターフェースにアクセスして運用管理を行える。Isilonで提供される大規模な拡張性があるNASの、高性能で管理が簡素化すると言った価値を、GCPの上で享受できることになる。

次のページ
VRを使ったPTSD患者の治療をDell Technologiesの技術がサポートする

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
DB Press連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/10690 2018/05/07 16:09

Job Board

AD

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング