プロジェクトの成功に必要なものとは?
「プロジェクトは失敗する確率の方が高い」という事実があるのをご存じでしょうか。ある調査結果によれば、納期遅延やコストオーバー、十分に効果が発揮できないなど、失敗と見なされるプロジェクトは全体の約70%にも及ぶそうです。
プロジェクトには、未成熟な技術や要員のスキル不足、無理なスケジュールなど、常にリスクがつきまといます。そんな状況下でも、プロジェクトマネージャは、リスクに適切に対処しプロジェクトを成功させる必要があります。
優秀なプロジェクトマネージャは不足している
しかし、マネジメントスキルが低くかったり、リーダーシップがとれないなど、プロジェクトマネージャ自身が一つの原因となって失敗につながるケースも少なくありません。実際、IT業界では、プロジェクトメンバが50名以上となる規模の大きいプロジェクトを担当できるプロジェクトマネージャは、不足しているのが実情です。
マネジメント=「管理」ではない
いわゆる「マネジメント」は、直訳すれば「管理」を指します。しかし、こと「プロジェクトマネジメント」におけるマネジメントは、「管理」だけを意味しません。むしろ、プロジェクト内の調整や仕事のコーディネーションといった方が適切でしょう。すなわち、プロジェクトをとりまく、ユーザーやベンダー、エンジニアなど、さまざまなステークホルダーの間をとりもって、プロジェクトの成功に向けて舵取りをしていく存在です。