Question
J-SOX対応で業務のたな卸しをしたところ、顧客に合わせて細かい業務フローの違いがたくさんあることが明らかになりました。業務記述書もそれぞれの違いによって変えていかないといけないのでしょうか?
Answer
そういうわけではありません。キーコントロールが同じであれば細かい違いに応じて業務記述書やフローチャートを細かく書き分ける必要はありません。つまり、業務記述書やフローチャートというのは各プロセスを細かく網羅的に書く必要はないということです。
そもそも、業務記述書やフローチャートをなぜ書く必要があるのでしょうか? それはキーコントロールを識別し、コントロールの整備状況を評価するために必要となるわけです。業務記述書やフローチャートを書くことが目的ではありませんね。
初年度は、業務記述書やフローチャートを細かく書きすぎた会社が多いように思います。これでは業務プロセスにちょっとした変更がある度に業務記述書やフローチャートを書き換える必要があるかもしれません。キーコントロールは変わらないにもかかわらずです。
2年以降は、書きすぎた業務記述書やフローチャートを簡素化することが内部統制評価業務の効率性を上げるためには重要となってくるかもしれませんね。皆さんも業務記述書やフローチャートが書きすぎになっていないか確かめてみてはいかがでしょうか?