SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

直近開催のイベントはこちら!

Data Tech 2022

2022年12月8日(木)10:00~15:50

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けの講座「EnterpriseZine Academy」や、すべてのITパーソンに向けた「新エバンジェリスト養成講座」などの講座を企画しています。EnterpriseZine編集部ならではの切り口・企画・講師セレクトで、明日を担うIT人材の育成をミッションに展開しております。

お申し込み受付中!

IT Compliance Reviewスペシャル

利便性と安全性の両立~メールセキュリティ活用の極意

メールは日々の業務遂行には欠かせないコミュニケーションツールであるが、セキュリティを重視するあまり不便になり過ぎてしまっていることも多い。しかし、最近のトレンドとしては積極的にセキュリティ対策システムを導入することによって、利便性を向上させて知的生産性の向上を実現させている企業が増えてきた。メールセキュリティといっても、その範囲は広い。本稿では、「何の対策するか」に着目して分類し、導入のポイントについて解説する。

迷惑メール対策

 迷惑メール対策としてもっともポピュラーなのが、ゲートウェイでの対策だ。ただし、専用製品とUTMに代表される統合化製品の違いについて、混動されがちである。専用製品は精度と処理速度を機能特化して追及している。しかしながら、UTMの性能も日々向上しており、コストパフォーマンスを追求する場合には十分に使用に耐えるレベルにあると言っていい。

 実際の導入においては、ユーザーに届く迷惑メールの量によって製品選択が変わるため、製品の試用をして精度や処理速度、コストパフォーマンスを比較検討することをおすすめする。

 迷惑メール対策は、最近非常に精度が向上してきた分野であるが、全て機械にお任せとはいかない。チューニングは不可欠で、学習機能などがどこまで対応しているか、といった継続運用による精度向上や、ユーザーの使い勝手なども評価しなければならないポイントは多い。

 また、ゲートウェイだけでなく、メールソフトそのものに迷惑メール対策機能が実装されていることも多く、その性能が向上してきていることから、ゲートウェイとの併用が望ましい。

ウイルス対策

 メールを受信していると必ずと言っていいほどウイルスが紛れ込んでくる。迷惑メールのようなものから特定のユーザーを狙って作成されたメール、取引先が感染して通常のメールに添付されたり、さまざまな形でウイルスはやってくる。また、やってくるウイルスばかりでなく、自社のユーザーがウイルスに感染して顧客にウイルス付きのメールを送っているかもしれない。

 ウイルス対策に関しては歴史が長いこともあり、ゲートウェイやPCなどのエンドポイントでの対策が可能となっている。さらに、自社のユーザーの感染とアウトブレイクを最小限にするために、ネットワークのセグメント単位に監視と遮断を行う装置を設置することもできる。

 対策のポイントとしては、誤検知や見逃しなどの精度、パターン更新の頻度と質、処理速度、導入・配布の容易性などが挙げられる。

メール保存

 日々やり取りされているメールは個人としても組織としても貴重な財産である。昔はPOPでアクセスしてサーバーから消す、というような古典的な手法がとられていて、ユーザーのPCがそのバックアップ対象とされてきた。しかしこれでは、バックアップの不徹底や担当者の異動・退職などで過去のいきさつなどが失われてしまうことが多かった。

 現在ではIMAPやWebメールに代表されるPCに保存しない方法が一般的になりつつある。サーバーに保存されるようになると、ユーザーがPCのファイルのバックアップ代わりに使うこともあるので、容量の設定だけでなくユーザーへの利用ガイドラインの浸透など運用が必要となる

 サーバー自身のバックアップやセキュリティ対策も欠かせない。自社運用による機密の保持と運用コストのバランスを考えた場合に、クラウドに代表されるアウトソーシングも選択肢となってきている。

 また、内部統制の観点から見た場合にも、インサイダー取引や個人情報漏えいなどの証拠保全としてメールの記録を取ることが求められるようになってきた。さらに、保存だけでなく、対策が進んでいる企業などではメール内容の本文や添付ファイルの監視も行われている。監視のソリューションは現在進化中であり、さまざまな技法によって実現されている。

次のページ
情報漏えい対策

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
IT Compliance Reviewスペシャル連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

三輪 信雄(ミワ ノブオ)

日本の情報セキュリティビジネスの先駆けとして事業を開始し、以降情報セキュリティ業界をリードしてきた。ITセキュリティだけでなく物理セキュリティについても知見があり、技術者から経営者目線まで広い視野を持つ。政府系委員も数多くこなし、各種表彰、著書・講演も多数。2009年から総務省CIO補佐官を務める。
S&J株式会社 代表取締役

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

EnterpriseZine(エンタープライズジン)
https://enterprisezine.jp/article/detail/1341 2009/04/07 09:00

Job Board

PR

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

EnterpriseZine(エンタープライズジン)編集部では、情報システム担当、セキュリティ担当の方々向けに、EnterpriseZine Day、Security Online Day、DataTechという、3つのイベントを開催しております。それぞれ編集部独自の切り口で、業界トレンドや最新事例を網羅。最新の動向を知ることができる場として、好評を得ています。

2022年12月8日(木)10:00~15:50

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング