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AIOpsでデータセンター運用自動化 日本システムウエアは55年の歴史×300超のメニューでDX支援

AIで人の介在を最小化し、コスト削減と運用品質の向上に貢献する

 AIOpsのサービスとして、既に様々なものを提供している。たとえばデータセンターの運用業務では、利用者から多様な問い合わせを受けることになる。それに対しては「AIチャットボットサービス」が有効だ。AIチャットボットで問い合わせを受け付けることで、問い合わせ対応を自動化できるのだ。「チャットボットなので、ユーザーからの問い合わせはテキストで自動的にデジタル化されます。デジタル化された問い合わせデータをトリガーにRPAを起動し、処理完了後、人を介さずにボットが自動で回答します」と小林氏は説明する。

 情報システム部門には、システムの定常的な問い合わせ対応などが数多くある。AIチャットボットを導入することで、オペレーターの介在なしで定常的な対応を実施し、問い合わせに自動対応できるようになるのだ。AIで回答できない問い合わせだけを人が対応すれば良くなり、これによって生まれたエンジニアの余裕は、本来人がやるべき仕事に向けることができる

 また、監視サービスにもAIOpsを活用している。閾値を使った運用監視の自動化については、以前から取り組んできたという。新たなAIOpsのサービスでは、障害の予兆を検知し、実際に障害が発生する前に対応する。「予兆の結果をパターン別に判別して、こういうパターンの際にはこういうトリガーを動かし再起動するなどのルールを設定して、自動復旧するサービスを提供しています」と小林氏。

 顧客企業では、このサービスを使って自分たちでログデータを学習させ、自動復旧ルールを設定し運用を自動化できる。あるいは、NSWにアウトソースし、その中でAIOpsのサービスを活用して運用の自動化もできる。同氏は、「AIOpsで人の介在を最小限とすることで、コストを下げられます。さらに人が関わらないことでミスがなくなり、運用管理の品質を上げることにもつながります」と語る。

 NSWには、アウトソースで顧客のITシステムをサポートしてきた50年以上の経験があり、そのナレッジが豊富に蓄積されている。「我々の豊富なナレッジを評価し選んでいただいている顧客がたくさんいます」と小林氏。顧客から評価されているナレッジを機械学習やAIに取り込むことで、データセンター運用に関わる領域に特化した価値を、現場にすぐに届けられるのだ。さらに、それをメニュー化することで迅速かつ安価に提供できるメリットも生まれる。経験豊かなアウトソーシングとハイブリッドで、顧客に合わせた柔軟かつきめ細かな対応が可能だ。

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この記事の著者

谷川 耕一(タニカワ コウイチ)

EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...

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