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人間から“忘れる”という概念が消える?次世代型AIイヤホンで目指す、AIエージェント戦略を訊く

AIはあくまでも道具。AIが身近になるからこそ大切にすべきマインドとは

 SB C&Sは、新AIプロダクトブランド「GLIDiC AI」の第1弾として、次世代型AIイヤホン「GLIDiC AI +u Buds」を発表。同製品は、AI搭載付きのイヤホンで日常の会話や会議を録音し、自動で文字起こし・要約するだけでなく、論理的なコーチや感情に寄り添うバディとして、AIがユーザーにフィードバックを提供する点が特徴的だ。同社 竹下悟氏と秋山平氏への個別取材の様子とあわせて、AIイヤホンがもたらす可能性について紹介する。

次世代型AIイヤホン「GLIDiC AI +u Buds」を発表

 SB C&Sから発表された次世代型AIイヤホン「GLIDiC AI +u Buds」の特徴は、単なる音声の記録や業務の効率化にとどまらず、「AIを道具として活用し、人が進化する(賢くなる)」ことを目的としている点だという。

 会議や日常の会話をイヤホンで録音すると、イヤホンに搭載されたAIが自動で文字起こしと要約を行う。文字起こしと要約のテキストデータはスマートフォンのアプリ上で確認できるとともに、その内容に基づきAIがユーザーにフィードバックを提供する機能も搭載している。アドバイスには、論理的に課題点や改善方法を提示する「コーチモード」と、ユーザーのメンタルや感情に寄り添う「バディモード」の2種類が用意されている。また、AIからのアドバイスをチャット形式で深掘りする「Ask AI」や、AIと会話形式で必要な情報を確認できる「Talk AI」といった機能もある。

クリックすると拡大します

 これらの機能をイヤホンで実現する理由について、SB C&S コンシューマ事業本部 商品第一本部長の竹下悟氏は「イヤホンがAIの“耳”として機能する可能性」という理由を挙げる。たとえば、昨今はまだオンライン会議の数も多いが、大事な会議の内容を録音しそびれることなく、自然な形で日常的に記録を残すには、聞こえている音声をそのまま保存できるイヤホンでの録音が適している。このように、イヤホンはAIが音声を記録・理解するための“耳”として機能するのだ。なお、シーンに応じてイヤホン本体、専用レコーダー、スマートフォンアプリの3つの録音方法が用意されているという。

デザイン面では、長時間の利用でも疲れにくいオープンイヤー型を採用

 セキュリティ面についても言及された。データは国内サーバーで24時間監視され、通信は暗号化される。さらに、ユーザーの録音音声やテキストデータがAIモデルの再学習に流用されることは一切ないと明言され、堅牢性が強調された。テキストデータはスマートフォン側にも残るが、データ自体は基本的にサーバー側で処理・保管される設計となっている。

会見の後半では、ゲストにタレントの森香澄さんが登壇。「同製品を一言で表すとしたら」という問いに対し、「専属の頭の中のコーチ」と回答した

 ちなみに、筆者もプロトタイプ版の製品を1週間ほど使用。日常会話は精度よく文字起こし・要約された。「コーチモード」と「バディモード」によるアドバイスも同時に生成され、実行すべきネクストアクションが提示されるため、行動変革のきっかけにもなった。なお、ぼそぼそと小さい声で話すと音声として認識されないこともあり、人間側が「AIイヤホンに認識してもらうための話し方」へ変えていく必要があると感じた。

次のページ
SiriやGeminiなど複数のAIモデルを使用/AIイヤホンで人間の「忘れる」という概念が変わる

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奥谷 笑子(編集部)(オクヤ エコ)

株式会社翔泳社 EnterpriseZine編集部

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https://enterprisezine.jp/article/detail/23992 2026/04/14 08:00

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