これからもAIで自動化できる範囲を積極的に拡大する

小林氏は、NSWで提供しているデータセンター事業は、パブリッククラウドのサービスと競合するようなものではないという。現状、企業はパブリッククラウド単体、あるいはデータセンター単体を利用するのではなく、ハイブリッドで利用するシーンが増えている。さらにAWSやMicrosoft Azure、Oracle Cloudなど、様々なクラウドを適材適所で活用するマルチクラウドの採用も進んでいる。
NSWはSI企業として、各種パブリッククラウド環境の構築、ネットワーク構築、それらの運用のアウトソーシングも提供する。その上でNSWデータセンターをハブにして、マルチクラウドを効率的に使えるようにもしている。「300のメニューで効率化するのは、NSWデータセンターの運用だけではありません。パブリッククラウドとNSWデータセンターを上手く組み合わせ、その環境を効率的に運用することにも活用できるのです」と小林氏は述べる。
NSWでは、運用の自動化に10年ほど前から取り組んできた。ここ最近は、かつてできなかったことがAIで飛躍的に自動化できるようになってきている。今後も積極的にAIを活用し、自動化できる範囲を広げていくとしている。実際に、新サービスは3ヵ月に1本くらいの速いペースで増えているのだ。
「まだまだ人が関わる運用の作業はたくさんあります。これはAIで自動化するのは無理だろうと考えるのではなく、今までなら自動化を考えられなかったようなものに対しても、AIなどを適用しどんどん自動化していきます」(小林氏)
コロナ禍で、改めて事業継続について考えている企業が増えている。この事業継続の観点からもAIOpsは活用できる。たとえば、現地に人が簡単には行けないケースも増えており、それをいかにリモート化して実現できるようにするかが重要となっている。これからはそういった部分に対しても、AIOpsのサービスを拡充していくという。「1つの万能ツールは存在しないでしょう。とはいえ、300種類の多様なメニューを柔軟に組み合わせることで、顧客の抱える多くの運用の課題には応えられるはずです」と小林氏は自信をのぞかせる。AIOpsでデータセンターの運用は、1段階上のレベルになる。そこに実績豊富なSIも組み合わせることで、NSWではトータルサービスで顧客のDXを強力にサポートしていく。
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谷川 耕一(タニカワ コウイチ)
EnterpriseZine/DB Online チーフキュレーターかつてAI、エキスパートシステムが流行っていたころに、開発エンジニアとしてIT業界に。その後UNIXの専門雑誌の編集者を経て、外資系ソフトウェアベンダーの製品マーケティング、広告、広報などの業務を経験。現在はフリーランスのITジャーナリスト...
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