26日、時事通信ホール(中央区・東銀座)で「群衆の叡智サミット2009」が催された。「“群衆”が引き起こす価値の変革」「あしたを変える人の力・群衆の力」をテーマに行われた当カンファレンスの2つのセッションを中心にリポートする。
群集が社会に及ぼす影響とその役割
新型インフルエンザの影響で、一時は中止の声もあった中、第3回となる「群衆の叡智サミット2009」が無事開催された。このイベントはタイトルから、Webやインターネットのトレンドについての技術的なディスカッション、あるいはインターネットカルチャーを語る討論会のようなイメージがあるが、第2回までは、「群衆」(ここでは、衆愚や大衆とは違うという意味で用いている)をいかに事業予測に役立てるか、そのメカニズムはどうなっているのか、という極めて実用的な話題を掘り下げている。根底には、ビジネスでどのように活用するかという視点が流れているからだ。
第3回の開催では、前回までの基本は押さえつつ、リアルな社会に対しての影響や役割について多方面からの論客を招待し議論するものとなった。パネリストには、LUNARR Inc.の高須賀宣氏、博報堂の鷲田祐一氏、ITジャーナリストの佐々木俊尚氏、アジャイルメディア・ネットワークの徳力基彦氏、OpenStreetMapの三浦広志氏、駒澤大学の山口浩氏、日立システムアンドサービスの眞木正喜氏、iUGの戸上浩昭氏、ユニアデックスの松隈基至氏、NECの福岡秀幸氏らが名を連ねている。モデレータは、イベントを主催するテックスタイルの代表取締役 岡田良太郎氏だ。
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中尾 真二(ナカオ シンジ)
フリーランスのライター、エディター。
アスキーの書籍編集から始り、翻訳や執筆、取材などを紙、ウェブを問わずこなす。IT系が多いが、たまに自動車関連の媒体で執筆することもある。インターネット(とは言わなかったが)はUUCPのころから使っている。※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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