今回も引き続き、作図演習を実施します。与件では、前回と同様、架空の業務内容を説明しています。与件と設問に基づいて、業務フロー図を書いてください。
与件
物流事業者のC物流(前回の演習と同じ企業)は、自社の物流拠点から小売店舗へ商品を配送しています。ここでは、C物流の出荷プロセスについて説明します。
手順

C物流は、当業務プロセスを以下のような手順で実施しています。
- 倉庫第二課の担当者は、在庫管理システムから出庫指示書を出力する。
- 倉庫第二課の担当者は、入庫納品伝票と出庫指示書を参照して、商品をピッキングする。このとき、倉庫第二課の担当者は、在庫管理システムにピッキング結果を入力する。
- 包装加工課の担当者は、商品と出庫指示書を倉庫第二課から受領する。次に、包装加工課の担当者は、ラベル貼りなどの加工を商品に対して施す。
- 包装加工課の担当者は、商品を検査する。このとき、包装加工課の担当者は、在庫管理システムに検品結果を入力する。
- 包装加工課の担当者は、商品を包装する。
- 倉庫第一課の担当者は、商品と出庫指示書を包装加工課から受領する。次に、倉庫第一課の担当者は、在庫管理システムから納品書を出力する。このとき、在庫管理システム上、商品は出荷済みとなる。それから、倉庫第一課の担当者は、配送先の店舗ごとに商品を分類する。
- 店舗の担当者は、商品と納品書を配送車から受領する。
追加事項
その他、当業務プロセスについて、以下の点が判明しています。
- 商品を包装すると同時に、包装加工課の担当者は、商品と出庫指示書を倉庫第一課に渡す。
- 店舗ごとに商品を分類したあと、倉庫第一課の担当者は、商品と納品書を配送車に積み込む。
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- この記事の著者
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筒井 彰彦(ツツイ アキヒコ)
某SIerに勤務。これまで、業務アプリケーションの開発、モデリングツールの導入支援、コースウェア(ソフトウェア開発プロセス、オブジェクト指向モデリング)の企画・開発等に従事。最近は、内部統制プロジェクトに参画。技術士(情報工学部門)。主な著書に『7つの要素で整理する業務プロセス』『5つの要素で整理す...
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