ビジネスプロセス モデリングの方法論
前回まで、ビジネスプロセス モデリングのための言語や記法については説明してきましたが、どのようにしてモデルを作るのかという方法論については触れていません。実は、ビジネスプロセス モデリングのための確立された方法論というものはまだ存在しておらず、今は研究段階です。現時点では、「インタビューによって、組織および担当者とそれらの間でやり取りされるビジネスオブジェクトを洗い出し、担当者とアクティビティ、担当者とビジネスオブジェクトを関連付けることによってアクティビティ図を作成する」といった方法が提案されているだけです。これらは、「業務に携わる人にとって、自分が携わっている業務の流れについては理解している」という前提に立っているからです。しかし、実際のビジネスプロセスは単純なものばかりではないので、複雑なビジネスプロセスをモデリングするための方法が登場することが望まれます。