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Dynamic Infrastructureを実現する IBMのクラウド・コンピューティング戦略


 IBMでは「Smarter Planet」というビジョンを掲げ、ビジネスや社会を賢く効率化することで、より良い世界が生まれると考えている。そして、スマートな社会を実現するインフラストラクチャーのあり方としてDynamic Infrastructure(ダイナミック・インフラストラクチャー)を提唱し、その実現形態の1つとしてクラウド・コンピューティングが重要な役割を果たすと考えている。

パブリック・クラウドとプライベート・クラウド

 クラウド・コンピューティングというと、現状ではメールやCRMのサービスをインターネット越しに利用するパブリックなサービスのイメージが強い。

 IBMの認識としては、クラウド・コンピューティングには、一般に認知されつつあるパブリック・クラウドとプライベート・クラウドの2つの種類があると考えている。

 パブリック・クラウドはインターネット上の標準的な共有サービスの1つであり、コモディティ化したビジネスの部分に適用でき、大勢の人が容易に利用可能なサービスだ。

 対してプライベート・クラウドは、別名エンタープライズ・クラウドとも呼ばれ、企業内のユーザー向けにクラウド・コンピューティング・サービスを提供するものだ。

 エンタープライズ・クラウドは、企業の競争優位のための戦略的な領域や固有のビジネスプロセスに適用され、パブリック・クラウドの利便性を自社ITに持ち合わせるとともに、ITの運用管理コストを大幅に下げることを主眼としている。

 さらに、比較的大きな企業グループにおいては、スケールメリットを生かしたエンタープライズ・グループ・クラウドへ発展していく傾向にある。

 これらの特徴を踏まえ、IBMでは、パブリック・クラウドとプライベート・クラウドを相互の特徴を踏まえて適材適所で使い分けていくことが重要であると考えている。

図1:プライベート・クラウドとパブリック・クラウドの本質的な違い
図1:プライベート・クラウドとパブリック・クラウドの本質的な違い

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パブリック・クラウドの新たなメリットにも着目する

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三崎 文敬・樋口 正也(ミサキ フミタカ・ヒグチ マサヤ)

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