本番環境での展開を見据え、セキュアでガバナンスが担保できる環境を提供する
先進的な企業は、Tanzu Labsなどを活用しアプリケーションのモダナイズにいち早く取り組み、既に実績を上げている。とはいえ、なかなかアプリケーションのモダナイズを実現できない企業は多い。「ビッグバン的に一気に大きく変えることは難しいでしょう。コストを削減する、あるいはビジネスの競争力を得るために開発を迅速化するなど、まずはどの部分を重視するかを決め、小さく始めるほうが良いでしょう」と渡辺氏は述べる。
まずは、小さなスコープで多様な取り組みを始める、それによる結果には成功もあれば失敗もあるだろう。成功したものはさらに前に進め拡大し、失敗はそこから学んで改善し次のステップを考える。このサイクルで回し、結果をフィードバックしながら進めることが重要だ。やるべきことはたくさんあるため、最初にどこから取り組むかを絞り込む。それがモダナイズを成功に導くことになる。
そのためのアプローチには様々なものがあり、適宜選択することとなる。VMwareでは、アプリケーションのインフラとして、オンプレミスでは仮想化基盤「vSphere」の大きな実績を有している。また、パブリッククラウドベンダーとも協業しているため、「VMware Cloud」についてAWSを始めとする多くのパブリッククラウドで利用可能だ。さらには、エッジにコンテナランタイムを動かすためのソリューションも提供しており、あらゆる環境でのアプリケーション開発の迅速化に貢献できるという。
加えて、様々な環境でアプリケーションを動かす際に、セキュリティも含め対応できることもVMwareの大きな特長だ。現状、オンプレミスやクラウドでKubernetesの環境を利用できるサービスはたくさん挙げられる。もちろん、それらを使いPoCなどを行うことはそれほど難しくない。PoCの結果が良好ならそれを本番に展開するだけだ。しかし、その際に十分な拡張性と安定性を提供できるか、ガバナンスやセキュリティを担保できるかは極めて重要である。これらのアプリケーションモダナイズのエンタープライズな要求に応えられるのが、VMwareの各種インフラサービスなのだ。