米国時間2026年4月9日、ServiceNowは、同社の製品ポートフォリオ全体をAI対応にすることを発表した。今後はすべてのServiceNow製品において、AI、データ接続、ワークフロー実行、セキュリティ、ガバナンスが組み込まれるという。これには、会話型のフロントドア(EmployeeWorks)、企業横断的なコンテキストのための接続されたデータ(Workflow Data Fabric)、可視化とガバナンス(AIコントロールタワー)、AI主導の自律型ワークフローが含まれるとのことだ。
またServiceNowは、あらゆるAIエージェントの意思決定の背後にある関係性、ポリシー、意思決定履歴を接続するエンタープライズコンテキストソリューション「Context Engine」と、開発者が既存の任意のツールから構築を行いServiceNowに直接展開できるようにプラットフォームを開放する「ServiceNow Build Agent」スキルも発表した。
Context Engineは、ServiceNowのAIとワークフローにコンテキストを提供し、企業全体で何が起こっているかを感知、行動方針を決定・実行して、すべての結果に責任をもって管理できるようにするという。たとえば、どの資産が規制対象のプロセスに紐づいているか、特定のコスト基準に対してどの承認チェーンが適用されるか、どのベンダー履歴に基づいてリクエストを処理すべきか、といったことを把握するとしている。
同社は、LLMを組織固有の戦略に基づかせ、AIを活用してより良い意思決定を行うための地位を築いているという。Context Engineは、人間やエージェントが行う意思決定とともにインテリジェンスを蓄積するとのことだ。ServiceNowのService Graph、Knowledge Graph、およびデータインベントリ上に構築されたContext Engineは、AIがリアルタイムで照会する幅広いエンタープライズシグナル(アイデンティティの関係、資産の依存関係、ビジネスインテリジェンス、データリネージなど)を活用するという。
また4月15日より、開発者はClaude Code、Cursor、OpenAI Codex、Windsurf、Antigravityなどの任意ツールで構築を行い、ServiceNow AI Platformに直接展開できるようになるとのことだ。ServiceNow SDKと新たなBuild Agentスキルは、主要なすべてのAI開発環境で動作するため、開発者は好みの統合開発環境(IDE)に留まったまま作業でき、シチズンデベロッパーは平易な言葉でワークフローを記述するだけで、ServiceNow上で動作するアプリを作成できるとしている。
Build Agentが組み込まれたServiceNow Studioは、自社の構築済みアプリをベースに開発するチーム向けに、1つのプラットフォーム上でAIネイティブな開発体験を提供。インスタンスと接続されており、ライブデータモデル、アクティブスコープ、テーブル関係、ビジネスルールをリアルタイムで理解し、開発者に構築の過程で適切なフィールド、依存関係、拡張ポイントを提示するという。
すべてのカスタムアプリとAIエージェントは、AIコントロールタワーとApp Engine Management Centerによって管理され、共通のアイデンティティフレームワークを継承するとのことだ。
加えて、中堅企業向けに「Enterprise Service Management(ESM)Foundation」を提供。ESM Foundationは、IT、人事、法務、財務、調達、ワークプレイスの各サービスをServiceNow AI Platformに統合し、数週間で稼働させるという。
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EnterpriseZine編集部(エンタープライズジン ヘンシュウブ)
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