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コクヨの情シスが“自作”で挑戦した「G検定」「ITパスポート」の全社的取得 部門を越えた人材育成へ

「デジタル人材」育成につながった、コクヨのカルチャーと草の根活動

 2月18日、日本ディープラーニング協会(JDLA)主催によるウェビナー「人材育成 for DX #4~コクヨの実験カルチャーを加速するデジタル人材育成とは?~」が開催された。同ウェビナーは、DX(デジタルトランスフォーメーション)に関する先進的な取り組みを実施している企業を迎え、DX推進の鍵となるデジタル人材育成のノウハウをひも解くものだ、今回は、コクヨの事例紹介をはじめ、参加者との闊達な意見交換も交わされた。

脈々と受け継がれるコクヨのカルチャー

 本ウェビナーでは最初に、モデレーターを務めたJDLA理事・事務局長である岡田隆太朗氏がオープニングトークを行った。DX時代を迎えてデジタル人材の育成が急務となっており、政府もそのための予算を大きく割いている。また、DXをリードできる人材の確保はもちろんだが、その推進には企業や団体全体がデジタル時代に対応できる組織であることが必要だという。

 JDLADSS(データサイエンティスト協会)、IPA(情報処理推進機構)により設立されたデジタルリテラシー協議会[※1]では、共通デジタルリテラシー領域「Di Lite」の策定に取り組んでいる。Di Liteでは、IT・ソフトウェア領域は「ITパスポート試験」、数理・データサイエンス領域は「データサイエンティスト検定」、そしてAI・ディープラーニング領域は「G検定」を推奨試験とし、すべてのビジネスパーソンのデジタルへの理解を目指していると、岡田氏は紹介した。

「Di Lite」とは

「Di Lite」とは
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 続いて、今回の主題でもあるコクヨによる発表が行われた。発表は2本立てとなっており、1本目はコクヨ DXデザイン室の室長である三宅健介氏の「コクヨに受け継がれる『実験カルチャー』」。「コクヨというとキャンパスノートのイメージが強いと思いますが、設立100年以上の歴史があります」と三宅氏。文具から事業を始め、その後オフィス家具やオフィス空間にも展開し、オフィス用品のBtoB通販「カウネット」も運営している。

 コクヨの強みとして、三宅氏は「体験デザイン」を挙げた。コクヨはより良い商品を作るだけでなく、それを使うお客様の働き方や学び方、暮らし方を考えているという。その小さな工夫が共感を呼び、高い評価につながっている。「多様な働き方、暮らし方、学び方を提案する活動を通じて、それぞれの皆様が個性を発揮しながらユニークな生き方をしていくことに貢献していきたい。そこで『Be Unique』や『WORK & LIFE STYLE Company』を標榜し、事業を推進することを今後10年程度の長期的なビジョンとして設定しています」と三宅氏は説明する。

 もう一つ、コクヨが大切にしているものに「実験カルチャー」があるとして、53年前の新聞広告を例に挙げた。それは大阪の本社ビルを建て替えたときのもので、「あすのビジネスシステムを考える生きた実験ビル」と書かれており、当時からライブオフィスとしてお客様に開放する企業文化があったという。

「あすのビジネスシステムを考える生きた実験ビル」
「あすのビジネスシステムを考える生きた実験ビル」
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 そこで、2021年2月にリニューアルした品川オフィスを「THE CAMPUS」と名付け、街に開く実験、働き方の実験、顧客体験の実験など、さまざまな取り組みを実施している。

「THE CAMPUS」における取り組み
「THE CAMPUS」における取り組み
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 今後は、既存の3つの事業に体験デザインを掛け合わせて事業領域を拡張したり、新たなニーズを事業化したりしていくことで、コクヨの商品やサービスの提供価値を上げていく。そのためのテコとして、デジタルの活用が非常に大事であることを経営陣を含めて理解した上で、事業部側と情報システム部の間に「DXデザイン室」を設けて推進しているという。

今後の展望
今後の展望
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[※1](共同リリース)『デジタルリテラシー協議会』設立のお知らせ」(ディープラーニング協会)

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デジタル推進タスクの活動の変化

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この記事の著者

吉澤 亨史(ヨシザワ コウジ)

元自動車整備士。整備工場やガソリンスタンド所長などを経て、1996年にフリーランスライターとして独立。以後、雑誌やWebを中心に執筆活動を行う。パソコン、周辺機器、ソフトウェア、携帯電話、セキュリティ、エンタープライズ系など幅広い分野に対応。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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